中国が国家プロジェクトとして29日に上海市に開設する「自由貿易試験区」で、これまで遮断されてきたツイッターやフェイスブック(FB)といったSNS(交流サイト)のほか、海外メディアのニュースサイトへの接続が解禁されるという。ネット上でも厳しい言論統制を敷いてきた当局だが、海外からの投資を呼び込むには、ネット自由化はやむを得ないと判断した。海外からの情報を遮断してきた「チャイニーズ・ウオール(中国の壁)」が崩壊する“アリの一穴”となるのか。 「われわれ中国人が長年望んできたことが、外国人向けの宣伝パフォーマンスに利用された」 あるネットユーザーは、中国版ツイッターとも呼ばれる「微(ウェイ)博(ボ)」にこう書き込んだ。微博は当局の監視下に置かれており、こうした反体制的な“つぶやき”は、片っ端から削除される可能性が高い。中国のネットユーザーの多くは「何も変わらない」と、失望している。 ■フェイ