26日、シリアの首都ダマスカスで、新閣僚を前に話すアサド大統領。国営シリア・アラブ通信が配信した(ロイター) 【カイロ=大内清】内戦状態にあるシリアのアサド大統領は26日、ヒジャブ新内閣の閣議に出席し、「われわれは真の戦争状態にある」と宣言、「勝利を確実にするために、あらゆる政策や能力を用いなくてはならない」と述べ、政権のすべてを動員して反体制派を粉砕するよう命じた。同国の国営メディアが伝えた。大統領の発言としてはこれまでで最も踏み込んだもので、政権側による武力弾圧がさらに激しさを増す懸念が強まっている。 首都ダマスカス郊外にある精鋭の共和国防衛隊の拠点付近では26日、政府軍と反体制派武装組織が激しく交戦、在外人権団体によれば首都近郊では初めて戦闘に大砲が使われたという。同団体は、この日の各地での死者数が116人に上ったとしている。 シリア外務省はこれまで反体制派との戦闘を、「内戦ではなく