さらに調査を進めた結果、一つ統計的に有意な特徴が判明しました。 それは、優れたチームは「心理的安全」という状態にある、ということです。 心理的安全という言葉は、英語のpsychological securityの直訳ですので、少しわかりにくいかもしれませんね。心理的安全を私なりに解釈すると、チームのメンバーが、このチームで自分は、恥をかかされたり、拒絶されたりすることはなく、全面的に受け入れられていると信じている状態です。 そして、心理的安全状態にあるチームのメンバーは、自分の声のトーンや、言い回し、そのほかの言葉以外の合図に対して、相手がどう感じるかについて非常に敏感です。生産性の高いチームは心理的安全状態にあるという相関関係は明らかになりましたが、どうしたらそれが仕組みとして組織に落とし込めるかは、わかっていませんでした。心理的安全という用語の意味からしてそうですが、厄介で難しいのです
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