東京大学などの研究グループは5月13日、熱を永続的に溜めておける「蓄熱セラミックス」という新概念の物質を発見した。 蓄熱材料は、いわゆる「湯たんぽ」的に温めた材料がゆっくりと冷える効果を利用して長時間の熱を保存する。工場やごみ焼却施設の排熱を温水として他の施設の給湯・暖房などに活用するなど、さまざまな商業利用がなされている。 一箇所に集めた熱エネルギーは時間とともに放散してしまい(熱力学第二法則)、熱を熱として保存する際は真空断熱などの方法が一般的に用いられている。今回発見された蓄熱セラミックス「ストライプ型-ラムダ-五酸化三チタン」は、吸熱によって「ベータ-五酸化三チタン」から「ラムダ-五酸化三チタン」に構造が変化し、変化したのちは熱を自然放散しない。圧力を加えるとベータ-五酸化三チタンに戻りつつ熱を放出する。
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