文房具専門店の伊東屋は今月、フェイスブック(FB)上の公式ページを閉鎖した。米FBの個人情報流出問題を受け、顧客情報を守ることを優先した判断だという。米国内でも3月に電気自動車のテスラや、宇宙開発のスペースXがFBページを削除した。情報流出問題の余波が日本の企業にも及びはじめた。 伊東屋は、FBの公式ページを7年前に始めた。週1回程度投稿し、イベント告知や商品紹介などに活用しており、約5万件の「いいね!」があった。閉鎖を知らせる14日の最後の投稿には、50件のコメントがつき、「残念」との声が目立ったが、閉鎖の判断にはおおむね好意的だった。 同社の松井幹雄執行役員は閉鎖の理由について、「FBが集めた個人データの活用のされ方に懸念があり、お客様とのコミュニケーションの場として、FBは適切ではないと判断した」と説明している。 ◇ 閉鎖の理由や、閉鎖後のSNSの活用について、松井氏に詳しく聞いた。
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