先日、『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』という本を読み終わった。著者はボクと同い年の1976年生まれ。就職氷河期を乗り越えて就職……という流れは共通しているがそこだけだ。 著者は一橋大学卒業と、ボクの学歴では彼の足元にも及ばない。そんな著者が新卒で入った会社は、フリースブームが到来する前のファーストリテイリング。わずか7ヵ月で耐えきれず辞めてしまったため、会社に対しての愛着は全くなく、基本、うらみつらみが多い。 ただ、わずかの間、勤務していた町田店(154番目に出来たお店ということらしい)での日々は、著者にとっては素晴らしいものだったらしく、仕事は忙しかったが、人間関係も良く、辞めることが決まった後でも、なんの用もないのに事務所に顔を出したりしていたらしい。それほど居心地の良いところだったようだ。 本の内容は、そんな著者が、当時の町田店で一緒に働いていた元・従業員を訪ね歩き
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