Webサービスは有望なテクノロジである。なのに、どうして普及が進まないのか。この問題はシステム開発が抱える根本的な問題から考察しなければ、満足のいく答えは見つからないだろう。この連載では3回にわたってWebサービスを成功に導くために必要な開発者の“意識改革”について提言を行ってみたい。(編集局) 「Webサービスする」。この一見不可思議な日本語をちまたで耳にされたことがあるだろうか。残念ながら私はこのような言葉がコンシューマから発せられる場面に遭遇していない。しかし、似た言葉で、「インターネットする」という言葉は頻繁に耳にする。コンシューマは、ブラウジングすることやメールすることを「インターネットする」と表現している。ネットワークを「する」という日本語は間違った使い方だが、インターネットの爆発的普及は、実態が具現化しにくいネットワークという存在を上手に(間違ってはいるが)コンシューマの言葉