「DevOps(デブオプス)」という言葉をご存知だろうか。ここ数年、IT業界でしばしば話題になるキーワードで、Dev=Development(開発)とOps=Operations(運用)が互いに協力しあい、ビジネス側の要求に対して柔軟かつスピーディに応じていくことを目指す考え方のことだ。 言葉で言うと簡単だが、これを実際に組織に適用しようとすると本当に難しい。なぜなら本来、開発と運用は与えられている役割が違うからだ。モノを作る開発とモノを動かす運用、求められるスキルセットも違えば、守るべきポリシーも違う。ビジネス側から見ればIT部門とひとくくりにしたくなるところだが、開発と運用の間にある溝は意外と深い。そしてその溝は埋めようとしないかぎり埋まることはない。 IT部門内の開発と運用の対立は企業にマイナス? ビジネスの世界でもセクショナリズムの弊害はよく語られるが、IT部門内のセクショナリズム
