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この映画を観るまで邦画の善し悪しを語るな! お勧めの邦画ベスト9+1

いま、一部のネット界で邦画が面白い、面白くないというトピックがあがっている。確かに、邦画はたくさん公開されているけど、昭和時代の映画に比べたら格段にツマラナクなっている。まあ、そんなことはどうでも良くて、個人的にお勧めの邦画を10個選んでみました。1つを除いて、すべてお勧めです。

すべてにおいて過剰な復讐劇『人魚伝説』(1984年)

今まで観た映画のなかでもっとも好きなモノは? と聞かれたこの作品をあげる。
主人公は海女さんでちょっとダメな夫と幸せに暮らしていた。しかし、原子力発電所の建設によるドタバタで夫が殺され、その復讐を行うストーリー。この作品に関しては、気合いの入ったエントリーを過去に書いているので、興味がある人は是非読んでください。
血とバイオレンス、そして怒りに溢れた邦画は他にないでしょう。
特にエンディングのジェノサイドシーンは日本映画史上に残る圧巻のシーン。初めて見たときはハートが潰されます。2回目にみると泣きます。隠れた大傑作なので、未見の人はぜひ観て欲しい。

悪徳刑事を文太兄貴が熱演『県警対組織暴力』(1975年)

深作欣二でヤクザものと言えば、「仁義なき戦い」シリーズの有名だけど、『県警対組織暴力』も名作。主人公は我らの菅原文太なんだけど、役どころはヤクザと癒着する刑事。その相手のヤクザは松方弘樹、県警のエリートとして梅宮辰夫という、黄金の三角配役です。
仁義なき戦いは「カラ」っとした雰囲気だけど、こっちはジメジメして観た後もスッキリしません(笑)。見どころは予告にもあるタクぼんのボコボコはもちろん、ダーティーな文太兄の演技!
北陸代理戦争』(1977年)と、こっちで悩んだけど、こっちをセレクト……したけど、落ち着かない。


残酷な戦場を美しく描く『戦場のメリークリスマス』(1983年)

先日亡くなったデヴィット・ボウイ主演、監督・脚本は大島渚。
舞台は1942年、日本統治下にあるジャワ島。小学生のころ初めてみたんだけど、まったく意味がわからず。戦争映画なのに戦闘シーンがない! と驚いた記憶しかない。しかし、大人になって観ると、ハラ軍曹(ビートたけし)、ジョン・ロレンス(トム・コンティ)、ヨノイ大尉(坂本龍一)、ジャック・セリアズ少佐(デヴィッド・ボウイ)が、何を感じ、どう考えているかといった要素をベースに、戦争の恐ろしさ、ジャングルの蒸し暑さ、カルチャーギャップなどが盛り込まれ、美しい映像とともに描かれる。
ハラ軍曹が最後に発する「メリークリスマス、ミスターロレンス」は泣ける。この映画に出演したせいで、ビートたけしの人生は間違いなく狂った。映画って怖いね。


日本版のロードムービーは足で歩く『転々』(2007年)

借金まみれの竹村(オダギリジョー)の元に、借金取りの福原(三浦友和)がやってきて、厳しい取り立てを行う。しかし福原は「借金をチャラにする代わりに自分の東京散歩に付き合って欲しい」と、竹村に提案し、さらにギャラとして100万円も渡すという。その後、二人で延々と東京を散歩する。出てくる登場人物の複雑な事情とキャラがうまく絡み合っており、コミカルテイストで描いているが、見終わった後に、いろいろと考えさせてくれる作品。
岸部一徳が「岸部一徳」役で出ているのが見どころ。あ、孤独のグルメでブレイクする前の松重豊も出ているよ。


大林宣彦監督の隠れた傑作『異人たちとの夏』(1988年)

この映画は泣ける。3回観たけど、3回とも泣いた。監督は大林宣彦なんだけど、他の作品に比べて知名度が低い、名作なのに!
シナリオライターの原田(風間杜夫)は離婚したばかりで無気力な生活を送っている。ふとしたきっかけで、子供の頃住んでいた浅草に行ってみると、なんと死んでいた両親(片岡鶴太郎、秋吉久美子)とバッタリあってしまう。え、なぜ?? と不思議に思うも懐かしと切なさで頻繁にあう原田……しかし!

この作品も大人になって、親との距離感が掴め、自立してから観ると面白い(だからガキが見てもツマラナイ)。果たして両親は生きていたのか、幽霊なのか、別人なのか…… 最後の方にある浅草今半別館ですき焼きを食べるシーンは泣けます。おかげで今半を見ると私は泣いちゃいます。
まさに、この時期に見るにはピッタリの作品! あ、名取裕子が美人過ぎて驚きます。あ、あ、最後のラストが衝撃的でこれまたビックリ!!!


自分の股間に口が届け!『中学生円山』(2013年)

これまた傑作です。宮藤官九郎の映画はつまんないモノが多いんだけど、この映画はあたりです!
主人公の円山は中学生。彼には秘密の夢がある。それは男性なら一度は考えた事がある、自分の息子を自分の口でくわえたいと言う野望だ。彼はセルフ×××のため日々特訓に励む……というのがメインのストーリーなんだけど、隣人のキチガイのシングルファーザーの草薙剛や、韓国俳優狂いのママ、恋人が欲しいからお爺ちゃんと付き合う主人公の妹など、出てくる登場人物がどれもクレージー。そして、まさかのクライマックス。
下に予告を貼っているけど、全く意味がわからないと思う。でも、こんな映画で、お勧めです!


視聴中に失神しそうになるホラー映画「オーディション」(1999年)

私は怖い映画が大の苦手だった。しかしそれは過去形だ。なぜなら、三池崇史監督の『オーディション』を観たからだ。この映画があまりにも怖すぎて、ショック療法でホラー映画を見られるようになったのだ。ありがとう三池監督。この作品は海外でも評価が高く、海外のホラーファンが選ぶ怖い映画ベスト10にも常連だ。正確にはホラーというより、サイコスリラーなんだけど、観ているとき……正確には後半からずーーーと怖いので一緒です。手にあれだけ汗をかいた映画はこれ以外にナッシング。ホラーファンでこの映画を観ていない人は、今すぐ観ましょ!


ここらの犬はしつけが悪いのお『仁義なき戦い 広島死闘篇』(1973年)

お前、そんなベタな映画を入れて恥ずかしくないの。Amazonプライムで観られるお勧め映画に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を入れるブロガーみたいなもんだぞ! と野次が飛んできそうだ、おうおう、それでも仁義なき戦いは面白いんじゃい。しかも、2作目の広島死闘篇をプッシュ。このシリーズの主人公は菅原文太なんだけど、ほとんど出てきません! 山中正治(北大路欣也)と大友勝利(千葉真一)がメインだよな。あと、吊されて撃たれるタクぼん(笑)。とくに北大路欣也の演技が神がっています。エンディングに近い、銃口に米を詰めるシーンはシビれます! 梶芽衣子も美人だな〜


我修院達也の怪演を観よ『鮫肌男と桃尻娘』(1998年)

望月峯太郎の漫画が原作。そういえば、最近、望月峯太郎の作品見ていないな…… さてさて、漫画原作の映画化はたいてい失敗作品が多いですが、これは大当たり。監督は石井克人。ヤクザの金を持ち出した男とホテルの女性従業員の逃走劇。しかし、この映画セレクトではよくヤクザがでてくるな〜
この作品のポイントはやはり、山田正一役の我修院達也でしょ。彼が出ているおかげで、この映画の魅力は200パーセントぐらい増している。あ、この映画にも岸部一徳が出ているわ。


日本三大カルト映画の1つ『幻の湖』(1982年)

トンデモ映画の大作として名高い『幻の湖』。とてもじゃないけど、人にお勧めできる作品ではないけど、なんだか好きなんだよな〜 劇場で2回も観ているし。
愛犬シロを殺された雄琴で働くトルコ嬢が、マラソンスキルを高めて復讐をする話。予告にも描かれているけど、エンディング近くはずーっと走っています。後半では戦国時代の因縁とかも入ったり最後は宇宙に行っちゃうけど、そんなストーリーです。
話もトンデモだけど、上映時間も2時間44分もあり、これまた苦行。かたせ梨乃が出てくるんだけど、彼女は『シベリア超特急』にも出演しており、日本三大カルト映画のうち、2つも出ていてスゲーな……と感じたのでした。

以上9+1本のお勧め作品でした。そして、Aさん協力ありがとうございました。

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