コンテンツにスキップ

ドン川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドン川
ドン川
ヴォロネジ州
延長 1,950 km
平均流量 935 m3/s
流域面積 425,600 km2
水源 ノヴォモスコーフスク付近
水源の標高 -- m
河口・合流先 アゾフ海
流域 ロシアの旗 ロシア
テンプレートを表示
ドン川流域

ドン川(ドンがわ、Дон)は、ロシア連邦を流れる主要なの一つである。

地理

[編集]

モスクワの南東トゥーラ近くから始まり、最初は南東のヴォロネジへ向けて流れ、南西へと向かい、約1,950kmを流れアゾフ海北東部のタガンログ湾へ注ぐ。

川沿いに主要都市ロストフ・ナ・ドヌアゾフがある。最東端はヴォルガ川と接近しており、ドン=ヴォルガ運河(全長 105km)によって結ばれている。

歴史

[編集]

流域は遊牧民族スキタイ人の発祥の地であり、今日に至るまで重要な交易ルートとして発展してきた。8世紀から9世紀頃はテュルク系民族と考えられる西突厥配下のハザールが国家を置いて支配していた地域に含まれる。

11世紀中頃、キプチャク草原の中央部にポロヴェツ族が到来し、コンチャークの治世にシヴェーリア公国セーヴェルスキイイーホルが攻め込んだが敗北した(イーゴリ遠征物語)。

1223年カルカ河畔の戦いではキプチャク・ルーシ連合軍がモンゴル帝国を迎え撃ったが敗北した。

プガチョフの乱1773年 - 1775年)では、ドン・コサックが蜂起したが、ロシア帝国正規軍に敗北した。

この川の名称について言語学者 泉井久之助は、「スキュタイ語の今日の継続形だとされるコーカサス地方のオッセート族(Osset)の言語における don 「水、流れ」(語根は *dhen-, *dhon-「走る、流れる」)によって理解され(る)」としている[1]

支流

[編集]

下流より記載

脚注

[編集]
  1. ^ 泉井久之助『ヨーロッパの言語』岩波書店岩波新書699)1968年、2刷 1969年、197頁。

関連項目

[編集]
pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy