コンテンツにスキップ

BlackBerry Internet Service

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

BlackBerry Internet Service(ブラックベリーインターネットサービス、BIS)は、ブラックベリーが提供するBlackBerryといわれ、情報管理能力が高く優れている事からPCを小型にし通話機能を付帯したスマートフォンソリューションのひとつ。主に企業を対象としたサービスから始まり、2015年現在では、米国のオバマ大統領から愛用され、世界各国の政府関係者・公務員・個人でも契約が可能であり、個人事業主などもターゲットとしている。通常のPOPメール、IMAPメール、Webメールが簡易にBlackBerry端末で送受信ができる。プッシュ型電子メール方式により着信がサーバー側より通知される。さらに、大企業向けのサービスとしてBlackBerry Enterprise Service (BES) がある[1]。日本では2008年8月よりNTTドコモがサービスを提供しているが、2015年11月30日をもって新規受付を終了し、2017年3月31日限りでサービスを終了する予定である[2]

仕様

[編集]

主に法人向けのサービスであるBESが、企業のメールやPIMをクローズな環境で同期をとることに対して、こちらはインターネット上のメールサーバーやメッセンジャーサーバなどと連携するサービスで、主に以下のような機能がある。

メール機能

[編集]

BlackBerryメール、POP・IMAPメールと一部WebメールをBlackBerry端末によって送受信することが可能なサービスで、外出先から自宅や会社のメールを送受信することが可能になる。またメールBOXにメールが着信すると、プッシュ型電子メールにより、着信音やバイブレーションで、メールの着信を知らせてくれる。メールに添付ファイルがついている場合、最初は2Kbytesずつダウンロードされるため、不要な添付ファイルを閲覧しなくてよいという特徴がある。BlackBerry用の専用のメールアドレスが1つ付与される。その他10個のPOP・IMAP・Webメールのアカウントを利用することができる。

BlackBerryメール
xxxx.Blackberry.com(NTTドコモの場合:docomo.blackberry.com)というドメインのメールアカウントを1つ取得することができる。ただし、このドメイン名でのPC(Microsoft Outlookなど)でのメールの送受信はできない。IMAPメールを利用しており、サーバに保存されるのは30日。
POP、IMAPメール
POP3:IMAP4のメールの送受信が可能。1つのBlackBerry端末につきPOPメールとWebメールとあわせ10アカウントまで利用することができる。企業などのメールを利用するためには、POPIMAPなどのポートの開放が必要となる。
Webメール
一部プロバイダが提供しているWebメールをBlackBerry端末で送受信することが可能。Gmailは独自のアプリケーションも提供している。GmailHotmailYahoo!メールLivedoor メールなどに対応。GmailとHotMailに関してはRIM社とのかかわりが強く、ほぼリアルタイムでメールがプッシュされたり、ブラウザ上でのGmailの送信履歴が、BlackBerry上で反映される。
iモードメール
2010年12月1日より、spモードメールに対応し、@docomo.ne.jpのアドレスが利用可能になる。対象機種はBlackBerry Bold 9700BlackBerry Curve 9300以降の機種。spモードとの重複契約が必要となるが、ISPセット割が適用されるため、実質の負担額は0円となる。

メッセンジャー機能

[編集]

PINメッセージ、BlackBerryメッセンジャーやGoogle トークYahoo! MessengerWindows Live メッセンジャーAOL Instant Messengerなどといったアプリケーションを使って、メッセージのやり取りをすることができる。メール機能と同様にメッセージが着信すると、着信音やバイブレーションにより、メッセージの着信を知らせてくれる。BlackBerryメッセンジャーはBlackBerry同士であれば複数人でメッセージのやりとりを行うことができる。

また2009年10月9日にBlackBerry Messengerがバージョンアップし、アドレス帳、スケジュールのバックアップや、画像の共有、スケジュールの共有が可能となった。

Web

[編集]

ブラウザを使いWebを閲覧することが可能。一部Javaスタイルシートに対応しているが、Flashには対応していない。Opera Miniといったサードパーティブラウザをインストールし利用することも可能。また動画サイトなどはRIM社のサーバを経由した通信では利用ができず、他プロバイダ無線LANを経由して通信を行う必要がある。それに伴いNTTドコモではBlackBerry公衆無線LANサービス(315円/月)が提供されている。

PIM同期

[編集]

DesktopManagerというソフトを使い、PCのMicrosoft OutlookOutlook Expressと同期をとることが可能。Google SyncというGoogle社提供のアプリケーションを使い、Googleカレンダーなどとリモートで同期を取ることも可能。2009年10月9日よりBlackBerry Messengerがバージョンアップし、BlackBerryメッセンジャーによってアドレス帳のバックアップやスケジュールの共有が可能となった[3]

アプリケーション

[編集]
  • BlackBerry app Worldなどのアプリケーションポータルから様々なアプリケーションをダウンロードし利用することができる。またNTTドコモからもドコモアプリサイトといわれるアプリケーションポータルが提供されており、こちらはアプリの数は多くないが、日本語中心のアプリケーションを利用できる。
  • 地図(GPSとの連携が図れGoogle マップNAVITIMEなどと連携が図れる)
  • ニュース・スポーツ・ゲームなどのアプリが利用可能[4]
  • TwitterFacebookmixiといったSNSのアプリケーションが利用できる。

利用料金

[編集]

利用料金は490円/月となる。そのほかspモードやiモードと組み合わせることで、ISPセット割に対応する。

歴史

[編集]
  • 2008年8月よりNTTドコモによりサービス開始。
  • 2009年10月9日にBlackBerry Messengerがバージョンアップ
  • 2010年6月より、BlackBerry App Worldが利用可能となる。
  • 2010年12月1日よりspモードに対応し、NTTドコモのiモードメールが利用可能となる。
  • 同じく2010年12月1日よりWebフィルタリングサービスが対応となる[5]

出典

[編集]

外部リンク

[編集]
pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy