またまたアクセサリーのお話です(熱が高まってるもんで、すみません)。
今でこそ女性らしいデザインも抵抗がなくなりましたが、じつは(というほどでもないけど)手持ちのアクセサリーといえば、ほぼインディアンジュエリーでございました。
インディアンジュエリーはちょっとごつくて、どちらかというと男性向けのアクセサリーという印象です。
なぜそんなのを好んでいたかというと、若いころはとくに、女性らしい繊細なデザインが苦手だったから。というか、「女性向け」に分類されるすべてのものが苦手だったからです。
苦手だったのもあるし、女性がすすんでつけないようなアクセサリーを身につけると、それだけで「スタイルを持ってる人感」をかもしだしてる気分(あくまで気分)になって、その点も気に入っていました。
今思えば、自分に自信がないから、インディアンジュエリーで補強していたんだろうなと。インディアンジュエリーに込められた思いやストーリーは素敵だし、気に入ってもいたけど、それを身につけることによって発揮される「スタイルを持ってる人感」のほうが、重要だったかもしれません。
インディアンジュエリーは、若くてド貧乏だったころ、ひとつひとつ大事に買い集め、どこへ行くにも身につけていました。いつしかそれらを身につけなくなったのは「年齢的にアウトなのでは」という、加齢による自信喪失からです。
30代になり、はっと周りを見渡すと、インディアンジュエリーを身につけてる女性なんて、本当にどこにもいませんでした。若いころはそれを個性と受けとめていたのに、もう若いとは言えなくなると、なんだか急に自信がなくなってしまったのです。
ファッションの指南本を読んでも、紹介されているアクセサリーはみんな華奢。そしてゴールド。女性は歳をとったらゴールドに移行すべき。どの本にもそう書かれてありました。
それまで持っていたポリシーめいたものが急に恥ずかしくなって、「華奢なやつを身につけるべきでは」「シルバーでなく、ゴールドを買うべきでは」と考えるようになりました。
だけど「華奢なやつ」で、目と心をわしづかみにされるアクセサリーが、ない。ゴールドも素敵と思えない。素敵と思えないものを、適当に身につけたりしたくない。
そんなふうにぐちゃぐちゃ考えて、ライフスタイルが変わったタイミングもあって、だんだんとインディアンジュエリーを身につけなくなりました。
それから十数年。最近、ある動画に出会って、価値観が大逆転しました。
「中年女」さんのアクセサリーを紹介する動画です。シルバーしか身につけない「中年女」さんがかっこよくて、あ、40代になっても、シルバー一択でもええんや・・・と勇気づけられました。
そして、いままでぐちゃぐちゃ考えてたんはいったい何やったんやってくらい、あっさり「シルバーと、生きていく」に舵を切りました。
前置きが長くなりましたが、「自分の好きなところ」はこの変わり身の早さ・調子のよさです。
インディアンジュエリー、これからたくさんつけます。
今週のお題「自分の好きなところ発表会」