こんにちは。
「人の身体には215本の骨があるのよ。そのうちのたった1本よ。」
このセリフは1991年に公開された「ターミネーター2」でサラコナーが病院を脱走する時に医師に襲い掛かり言い放った言葉です。
この時にはじめて「人間の骨って200本もあるんだ」っていうことを知りました。

ちなみに背骨は「7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、5個の仙骨(1個の仙骨)、3~5個の尾椎(1個の尾骨)で構成される(p340)」ので、合計は32~34個になります。
①市橋則明編集:身体運動学;メヂカルビュー
そして、足!

足の骨は「7つの足根骨、5つの中足骨、14の指骨の合計26個の骨からなり、全体重を支持する単位合成体である。(p250)」これが片方なので、両方の足では52個の骨になります。つまり、足だけで全部の骨のうちの約1/4が足に集中しています。
②中村隆一他著:基礎運動学 第6版;医歯薬出版株式会社
足は結構固く思えますが、ねじったり、曲げたり、伸ばしたり、たわんだりもします。これは、衝撃吸収のための柔軟性、推進するための剛性、ともに必要になるからです。
よく知られている部位は土踏まず。これは衝撃吸収する機構(スプリング)として知られ、踵骨・距骨・舟状骨・楔状骨・内側中足骨(3つ)が関与している(①p520)とされています。

この土踏まずが落ち込んでしまったのが「偏平足」です。
偏平足は、スプリングの機能が失われてしまうので、負荷の分散がうまくいかなくなるようです。

たくさんの骨が関わって、デコボコの道を踏みしめて歩いたり、片足で立つときにはバランスを取るために調整したり、走る時には力強い踏み出しを行ったり、綱渡りをするときにはわずかな感覚も知覚したりしています。
複雑な動き(役割)をしている「足」は、さすが身体の約1/4の骨を駆使する場所だなぁ、とつくづく思いました。