レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「天使と悪魔」(2009)です。
イタリア、バチカン市国。ローマ教皇が亡くなり、コンクラーベ(教皇選挙)が行われようとした時、CERN(欧州原子核共同研究機構)施設から反物質が盗み出される。そんな時、ラングドン教授(トム・ハンクス)の前にバチカン警察の捜査官が現れ、4人の枢機卿が誘拐された事件に協力依頼を求められる。教授はローマに向かうのだが…
あの「ダ・ヴィンチ・コード」に続くダン・ブラウン原作「天使と悪魔」の映画化されたものです。コンクラーベを舞台にしたサスペンススリラーです。
コンクラーベ(教皇選挙)と聞くと、私はある映画を思い出します。知っている人はあまりいないと思いますが、オットー・プレミンジャー監督「枢機卿」(1963)と言う映画、クソ長い映画でダラダラと過去を回想した映画だった。本当に退屈だったな、あの作品。主演が後に小説家になったトム・トライオンで、確かジョン・ヒューストンが共演しているので見たのだが…
対して、この映画、コンクラーベを舞台に血生臭い秘密結社「イルミナティ」の陰謀を暴き誘拐された枢機卿を開放する為にラングドン教授の活躍を描いた作品で、もう途轍もなく面白い。サスペンスとアクションたっぷりの映画になっています。所謂ハリウッドアクション映画なので。
前作「ダ・ヴィンチ・コード」よりアクションのテンコ盛りで、特にナヴォーナ広場のシーン以降、ラングドン教授の行く処死体の山、教授がせいではなくイルミナティの殺し屋が問答無用に殺しまくるというスタイルで。あのつまらなかった「枢機卿」より物凄く面白いアクション大作になっています。
コンクラーベを舞台にこういう映画を造り上げるハリウッドはもの凄いと私は思います。儲かれば何でもいいやと言う感じで。うーん、美しいです(笑い)。
このブログ作成にBD版(エクステンディド版)を鑑賞しています。 八点鐘
追記 何やら現代版「薔薇の名前」の様な雰囲気もありますが… 又、ランチア・デルタに乗ってバチカン市国を移動するラングドン教授達が美しい。