表題作のみ全5話+描き下ろしで合計188ページ。ダウナー系作家の葉山先生×新人ワンコ編集者の雨宮のお話です。なんとなく愛想の悪い葉山先生でしたが、ピュアで真っ直ぐなワンコ系編集者・雨宮に徐々に絆されていきます。一方で抱き枕にされていた雨宮は
、寝ぼけた葉山先生にキスされて…というストーリー。雨宮が可愛いワンコなのに、結構押しが強いのも良かったし、言葉少なめですが葉山先生が雨宮を可愛がっているのもちゃんと伝わってきました。よくある「え、いつの間にそんなに好きになってたの?!」というのがなくて、ストレスなく読めました。一見すると葉山先生が横暴な感じなんですが、ピュアだけどちょっと鈍感な雨宮に葉山先生が振り回されているというか、葉山先生と雨宮の気持ちのバランスがきちんと取れていて、二人のやり取りにちゃんと愛情が感じられるのが良い読後感に繋がったのかなと思います。絵は登場人物二人とも少し幼く見えて(雨宮は特に。)、個人的には好みど真ん中というわけではないんですが、どんなポージングも体のバランスが崩れることなくとても安定していたと思います。試し読みでよっぽど絵が受け付けないとかそういうのがなければ、ぜひ読んでみて損はないかなと思います。エロはほとんどなしですが、また読みたくなるお話でした。
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