いろんな意味でこの物語のノリが好き。
主役の少年が幼な心に魔法、魔術に憧れて探求するノリも好きだが、襲われた少年を発見し救護した少女が隻腕、隻眼、隻足の少年に向ける同情心や献身的に身の回りを世話する温かいノリも、森に籠った少年が2000年
後に出て来て期間の経過に気づかない惚けたノリも、女性騎士が忠誠を誓う主人を見定める際見せる信奉のノリも、魔法と魔術の違いに拘泥りを見せつつも取り敢えずサラッと説明するノリも、温厚な好紳士の侯爵がグチグチと言い続けるノリも、侯爵の愚痴にダメージを受けながらも皆が上手に聞き流すノリも、何もかもがユルくて面白くて好き。
苛立ちや怒りや逆上などの激情や高慢や敵意や悪意や卑怯やどう喝などの人のネガティブを敵役やモブ連中に任せて、おっとり、のんびり、ゆるやかでおだやかな空気を多めにして、たまに少しだけピリッとスパイスを効かせるノリが特徴的な物語りなのでストレス発散に使えて好き。
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