表紙がバリバリの任侠もので、雰囲気が出ているのは素晴らしいけど読者が寄り付かなくなっているのではないかと心配に。
実際は、意地っ張りな義兄弟の、意地の張り合いで離れたり、お互い束縛したくてくっついたり…のモダモダがメイン。
メインがカレ
ーだとしたら、ヤクザのハードな雰囲気はガラムマサラのようなものです。
ちょっとしたスパイス。
2巻のオマケ漫画の攻・和成のセリフ
「(悠鷹に)逃げられるより、刺しに来てくれた方が(都合が良い)」
のような肚の座った愛し方は、ヤクザという舞台装置が無いと出てこない。
カレーも、やっぱりスパイスを振らないとインドの雰囲気は出ない。
執着も愛情も意地も絡んだ、絶対的な絆を描くために必要な要素が任侠なので、フィクションとして楽しんで欲しい。
義兄弟とヤクザもののハイブリッドねーふーん、などと思って、他のサイトで読み放題で読んでみたら
モブや悪役までもかっこいいスーツ姿が次々と拝めるし
「丁寧に、大事に、支配する」という描写は新鮮だし
絵柄もセリフも構成も、思った以上の良作でした。
やっと2巻を買いました。
なんと!続刊だそうです。
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