記者会見国会予算拉致選挙

役員会後 森山幹事長記者会見

2025年2月17日(月) 17:47~18:00
於:党本部平河クラブ会見場

記者会見を行う森山裕幹事長

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【冒頭発言】

本日の役員会の概要を報告いたします。
石破総裁からは、本日も衆議院の予算委員会で7時間の集中審議が行われた。明後日も集中審議が予定されている。政府としても答弁には細心の注意を心掛けて、予算委員会が円滑に行われるように努力して参りたい。
幹事長、政調会長をはじめ、各現場で精力的な政策協議を重ねていただき感謝申し上げる。多くの国民の皆様に「そうだね」というご理解を頂くべく、各役員の皆様方に相談をしながら、更に努力を重ねて参りたい。引き続きの 御協力を宜しくお願いする。
私(森山幹事長)からは、国会に関連して発言しました。衆議院の予算委員会では、本日は集中審議が行われるなど、タイトな日程の中、しっかりした議論を進めていただいている。現場の皆さんのご努力に感謝申し上げる。
これから予算案の年度内成立に向けた山場を迎える。こうした時こそ、政府・与党、さらには役員間の緊密な連携が重要だと考えている。高い緊張感を持って臨みたいと思うので、役員各位のご理解・ご協力をよろしくお願いする。
坂本国対委員長と石井参議院国対委員長からは、今週の委員会の日程や本会議の予定等について、ご報告がありました。
武見参議院会長と松山参議院幹事長からは、参議院も準備を整え、予算の早期成立に向けて、全力で取り組んでいくとの決意などが示されました。
木原選対委員長からは、参議院選挙の候補者選任状況について、ご報告がありました。
新藤政調会長代行からは、今週の政審の予定等について、ご報告がありました。
鈴木総務会長からは、総務会は、明日11時より開催するとのご報告がありました。
役員会の概要は以上です。

質疑応答

時事通信です。予算案の修正に関してお伺いします。年度内成立の担保には3月2日が衆院通過の期限となっています。野党との協議の結論をいつまでに出すべきだとお考えでしょうか。
本日も与野党の実務者の間で、大変なご努力を重ねていただいていると承知しております。実務者による現場での協議が続いておりますので、私が予断を持って申し上げることは差し控えたいと思います。予算の年度内成立に向けて、引き続き、具体的な予算修正の方向性について各党・各会派のご意見に丁寧に耳を傾けて、幅広い合意が得られるよう努めて参りたいと考えております。
NHKです。高校無償化についてお伺いします。先ほど行われた衆議院予算委員会で、石破総理大臣は今年の骨太方針までに大枠を示した上で、令和8年度予算編成過程で成案を得て実現させたい、などと答弁しました。教育無償化を進めることの意義についてどのようにお考えになるか、また今後、制度のあり方をめぐってどう合意形成を図っていくか、お考えをお聞かせください。
与野党を問わず、日本の将来を担う子供たちの教育機会の均等化を実現することは、極めて重要な課題だと思っています。石破総理の高校教育無償化についてのお考えも踏まえながら、どのようにして子どもたちが望む教育を受けられるようにすることができるか、具体的な制度の在り方について、引き続き与野党間で協議を行って参りたいと考えています。
毎日新聞です。先週立憲民主党が示した来年度予算の修正案についてお伺いします。立憲の3.8兆円分予算修正と、それに伴って予備費の減額と積みすぎている基金の一部を活用する内容となりましたが、財源の確保策を含め、評価や実現可能性について幹事長のお考えを教えてください。
立憲民主党や国民民主党などから予算の修正案が示されておりますので、その内容を丁寧に確認し、修正点のポイントをしっかりと整理した上で、合意が得られるように努力を重ねて参りたいと考えております。また、財源をどこに求めるかということも具体的に述べていただいておりますので、財源の確保が確実なものになるのかどうかということも重ねて整理、確認をした上でしっかりした協議を重ねていきたいと思っております。各党の個々の内容について私が論評することは差し控えたいと思いますが、しっかりと内容を確認させていただいて真摯な対応をしたいと思っております。
朝日新聞です。予算委員会で石破総理は高校無償化について新年度からの先行実施分に加えて、再来年度からの私立の加算額も引き上げる方向になると発言しました。引き上げ額については直近の平均授業料、45.7万円をベースに検討を深める必要があると述べられましたけれども、その後の自公維の政調会長会談で維新は引き続き、63万円までの引き上げを求めています。それらを踏まえての質問ですが、自民党としてはこの引き上げ額を45.7万円前後とすることを考えていらっしゃるのか、あるいは45.7万円を最低としてそれ以上の金額を考えていらっしゃるのか、お考えをお聞かせください。
今、協議中でございますので、私が予断を持って申し上げることは差し控えたいと思います。
朝日新聞です。予算委員会で維新の前原共同代表は、高校無償化を含めた施策の実現を担保する方法として、まず党首同士での合意、そして骨太の方針に書き込んで閣議決定すること、さらにプログラム法の策定を提案されました。石破総理は骨太の策定までに大枠を示すとした上で、閣議決定やプログラム法を含めて3党間で協議が進められると仰いましたけれども、幹事長としてどういった方向が馴染むと考えられるか、お考えをお聞かせください。
党首同士の合意こそが一番レベルの高いものであると承知しております。
共同通信です。拉致被害者、有本恵子さんの父、明弘さんが亡くなりました。受け止めをお願いします。また、拉致被害者家族会メンバーは横田早紀江さんのみとなりました。拉致問題の早期解決に向けて、政府にどのような対応を求めるのか、また自民党としてどのような役割を果たしていくお考えかお伺いします。
有本明弘さんのご逝去の報に接し、心から哀悼の意を表する次第であります。また、ご家族の皆さまに心よりお悔やみを申し上げたいと思います。拉致問題について先頭に立って努力をしてこられた有本さんが亡くなったということは本当に寂しい限りでございますが、一日も早く拉致被害者全員の即時一括帰国を実現するために自民党としても更に努力を重ねていきたいと思っておりますし、政府もその考えと全く一致するものでありますから、出来るだけ早く解決をするように努力をするということに尽きると思います。
読売新聞です。先ほど皇位継承に関する全体会議が行われました。幹事長もご出席されたと思いますが、今回は女性皇族の配偶者や子供の身分をどうするかということについて話し合われたと思いますが、自民党としてはどのような発言をされたのでしょうか。また、この論点について各党で隔たりがあると思いますが、今後どのようにこの溝を埋めていくお考えか教えてください。
具体的な議事の内容につきましては、衆参議長から記者ブリーフィングが行われたかと思いますので、そちらをご確認いただければと思います。また、ブリーフィングの際に各党の意見を整理した会議資料も配られていると思いますが、本日も、これまでのわが党の考え方について意見を申し上げたところでございます。各党それぞれ意見がございますので、引き続き論点を絞った上で、一致点、相違点を整理しながら、協議を進めていくことになると思っております。
NHKです。東京都議会議員選挙で、公明党都本部が自民候補を推薦しない方針を確認したと一部で報道がございました。公明党本部の最終判断になるとのことですが、こうした方針についての受け止めと、公明側から説明はあったか教えてください。
報道については承知しております。また公明党として、党の個々のお考えがあることは当然でありますので、それについて、私が論評することは適切ではないと思っています。公明党本部において正式に機関決定がなされれば、改めて、自民党東京都連に連絡があると思っております。
読売新聞です。衆議院予算委員会に元安倍派会計責任者の参考人招致なのですが、昼の時点では、会計責任者が承知に応じる方向で検討する考えを、理事会に伝えたということです。この件について幹事長の受け止めと、まだ参考人招致の開催は決まっていないようですが、この招致の必要性について改めて幹事長のお考えがあればお聞かせください。
参考人は本人の判断に基づくものだと基本的に理解しておりますので、ご本人がどういうことを、どう望んでおられるのか、ということもしっかりと確認しながら野党の皆さんにもよくご理解を頂く努力をしていくということが大事なことだろうと思っております。