仕事検索/スーパー、コンビニ、配達デリバリーで80%以上増加

2020年05月22日 14:40 / 経営

求人検索エンジン「Indeed (インディード)」の日本法人であるIndeed Japanは5月21日、新型コロナウイルス禍でも、社会生活維持のために欠かせない医療・小売・物流等に携わる「エッセンシャルワーカー」の仕事動向の調査結果を発表した。

日本では新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月7日に政府から緊急事態宣言が発令されたが、該当月の4月に求人割合や仕事検索割合が大きく増加している職種が多くなった。

特に「介護」「看護」「ドラッグストア」に関する求人は大きく増加しており、5月には昨年よりも60%以上の増加となった。また、仕事探しでは「スーパーマーケット」「コンビニ」「配達・デリバリー」に関する仕事検索割合が4月以降急増し、昨年よりも80%以上の増加となった。

エッセンシャルワーカーとは、人々が社会生活を営む上で欠かせない、生活インフラや社会インフラを維持する仕事に従事している人々。今回、小売・販売(スーパーマーケット・コンビニ・ドラッグストア)、物流(配達・デリバリー・トラックドライバー・倉庫)、医療・福祉(看護・薬剤師・介護)、農業に関する仕事を対象として調査をした。

2020年3月1日から5月12日にかけての、エッセンシャルワーカーの各仕事について、全求人数に対する各仕事の求人割合、全仕事検索数に対する各仕事の検索割合を算出し、昨年対比を確認した。

<小売・販売の求人割合の推移>
小売・販売の求人割合の推移

小売・販売関連の求人に関して「スーパーマーケット」、「コンビニ」、「ドラッグストア」の3業種について確認すると、「ドラッグストア」の需要が最も高まっていることが分かった。昨年対比で4月には48.5%増、5月には63.2%増となった。「スーパーマーケット」は昨年よりも求人割合が伸びているものの、4月以降の大きな需要の伸びは見られなかった。

<小売・販売の仕事検索割合の推移>
小売・販売の仕事検索割合の推移

仕事検索割合は、3業種とも3月から4月にかけて大きく伸びており、特に「スーパーマーケット」の伸長は顕著で、4月には昨年対比133.2%増となった。

<物流の求人割合の推移>
物流の求人割合の推移

配達・倉庫など物流に関連した仕事の状況を確認すると、「トラックドライバー」の求人割合が3月から増加していることが分かった。昨年対比で4月には14.8%増、5月には28.9%増となった。

<物流の仕事検索割合の推移>
物流の仕事検索割合の推移

仕事検索割合では、特に「配達・デリバリー」関連の検索が4月以降大きく伸長した。昨年対比で3月には19.1%増だったが、4月には79.9%増、5月には96.5%増となった。

■「エッセンシャルワーカー」の仕事動向を調査
http://press.indeed.com/jp/press/20200521/

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