ワークマン/岡山市北区に7.2万m2の大型流通センター建設
2024年01月31日 15:09 / 経営
ワークマンは1月31日、岡山市北区に床面積7.2万m2の大型流通センターを建設すると発表した。
<岡山流通センターイメージ>
新センター名は「岡山流通センター」(仮称)で、稼働予定は2027年10月1日。吉備スマートICから約400mの便利な立地となる。「#ワークマン女子」路面店の出店攻勢を支える物流拠点を築く。完成後は大阪府・兵庫県の関西圏と、中国・四国・九州の全域へ出荷する。
群馬県で生まれたワークマンの出店密度は、東日本と比べ西日本が低い。西日本での出店余力が高いため、まずは岡山市に大型のセンターを建設する。完成後は、2023年に稼働した賃借物件の神戸流通センターを返却。将来は伊勢崎・滋賀竜王・岡山の3センターで全国をカバーする。なお、同社は毎年の出荷点数増加率5%を前提として、物流インフラを整備しているという。
<ワークマンの流通センター>
名称 | 床面積 | 備考 |
伊勢崎流通センター | 5万5011m2 | 主力センター。2021年に増床 |
伊勢崎保管倉庫 | 2万1120m2 | 主力センターの機能を補完する倉庫 |
滋賀竜王流通センター | 2万3760m2 | 小規模のため外部倉庫を借りて一体運営 |
神戸流通センター | 4万4732m2 | 23年稼働の新センター。岡山完成後返却 |
岡山流通センター (仮称) | 7万2271.42m2 | 27年10月1日に稼働予定 |
群馬流通センター | 8万2000m2 | 28年に稼働予定。主力センターと一体運営 |
東日本でも女子路面店を中心に出店が急増し、2028年には主力の伊勢崎流通センターの能力が限界に達するため、群馬県でも床面積8.2万m2クラスの流通センター新設を計画している。新センターは、同じ県内の伊勢崎センターと機能を分担して一体運営を行う予定。岡山・群馬の2センターへの総投資額は290億円前後になる見込みだ。
また、同社は現在、「ワークマン」既存店415店(「WORKMAN Pro」10店舗を含む)、「WORKMAN Plus」530店、「#ワークマン女子」56店、新業態「WORKMAN Plus II」5店の計1006店を展開している。
「#ワークマン女子店」は全店が好調で、赤字店は皆無(23年末時点)。女性用の機能性ウェアや一般客向けの機能性シューズが好調で、女子店は「ワークマン」や「WORKMAN Plus」既存店の高収益レベルに近づいている。出店目標は30店/年。2025年9月から全国400店体制に向けて女子路面店の出店攻勢をかけていく。
新業態店「WORKMAN Plus II」の出店目標は15店/年。人口が少なく女子店が出店できない地域に15店/年(半数はスクラップ&ビルド店)を展開していく。今までは難易度が高かった行政人口3万人程度の市町や過去撤退した地域にも出店可能。標準店の床面積は330m2だったが、Plus II店は495m2と大型化するため売上と物流が増える。
古い「ワークマン」店舗のスクラップ&ビルドを推進しており、目標は20店/年。「WORKMAN Plus」や「WORKMAN Plus II」の新築後は、旧店から売場面積・駐車台数が拡大するため、売上が約6000万円アップする。物流も比例して増加するという。
そして「ワークマン」既存店のWORKMAN Plusへの改装目標は70店/年。来期はワークマン71店をWORKMAN Plusに改装する計画で、改装後の売上は平均で1500万円アップし、物流も増える。残り4~5年で改装は完了する予定だ。
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