ヤクルトは19日、球団マスコットのつば九郎を担当してきたスタッフが永眠したと発表した。愛くるしいルックスと「フリップ芸」でファンから絶大な支持を得た。担当記者が悼む。 ◇ ◇ ◇ つば九郎の担当スタッフと出会ったのは20年ほど前だ。まだ警備員や神宮ゴルフ場の受付を兼務していて、つば九郎はそんなにアクが強くないマスコットだった。 宮本慎也の助言を受け、積極的に前に出るようになり、ラミレスと「ゲッツ」の芸を共演するなどしながら、今のキャラをつくり始めたころだった。 担当者には「つば九郎ならこうする」という基準が常にあった。人気者になり「クルマをプレゼントしたい」とファンから言われても泣く泣く断った。「つば九郎がそんなこと言ってもらえる存在になったのはうれしいけど、もらっちゃったらつば九郎じゃないですよね」。鉄のプロ意識がなければ、ここまでファンの支持を得ることはできなかったのではないか
