【宮城】東北大大学院工学研究科は今年度、女性に限った教授職(任期なし)5人の公募を始めた。現在123人中2人しかいない女性教授を7人に増やし、女性の割合を1・6%から5・5%に高める。男女格差の解消をめざす思い切った取り組みだが、SNS上などで論争も起きている。 東北大は特に理系の女性研究者が少ない現状を変えようと、力を入れてきた。今月5日には、多様性、公正性、包摂性を理念に掲げた「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)推進宣言」を発表。女性限定公募は、その目玉策と位置づける。 対象分野は機械系、電気・情報系など工学全般。採用されると独立して研究室を運営し、助教1人を雇うことができる。パートナー帯同で働きやすいよう、他大学や企業に所属したままのパートナーを雇用するクロスアポイントメントも可能とした。女性教員の採用枠を設けた大学は他にもあるが、ここまで支援に踏み込むのは珍しい
