【瀬川茂子】福岡大と慶応大などのグループは、薬で発作を抑えにくい難治性てんかん患者の皮膚からiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作り、病気の状態の再現に成功した。病気の仕組み解明や薬の開発に役立つ可能性がある成果で、2日付英専門誌に発表した。 てんかんの発作は、神経細胞の興奮と抑制のバランスが崩れ、興奮しやすい状態になることで起こる。100人に1人がかかる病気で、うち3割が難治性と考えられている。 チームは、SCN1Aと呼ばれる遺伝子の働きが異常になっている難治性患者の皮膚からiPS細胞を作り、そこから神経細胞を作った。健康な人のiPS細胞から作った神経細胞と比べると、脳の活動を抑える役割を果たす働きが弱まっており、発作を起こしているらしいことがわかった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら朝日新聞デ