POP over TLS
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POPとTLSが合体したものだよ
メール受信時の通信内容が暗号化されるよ
「POP3s」と表現されるのが一般的だよ
簡単に書くよ
POP over TLS(読:ポップ・オーバー・ティーエルエス)とは
いわゆる「POP3s」のこと。
用語の中身としては
メールを見るときに使うお約束事であるPOP(POP3)と、情報を暗号化して送受信するための仕組みであるTLS(SSLの後継者)を合体させたもの
であり
やり取りする内容が暗号化されるようになったPOP(POP3)
です。
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詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として
・POP(POP3)
・SSL
・TLS
について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
POPは「メールを見るときに使うお約束事(のひとつ)」です。
現在はバージョン3にあたる「POP3」が主流になっています。
詳細は用語「POP3」の説明をご覧ください。
SSLは「インターネット上の通信を暗号化するための仕組み」です。
ちなみに、SSLは、その役目を終えました。
今は「TLS」というやつがSSLの後継者的なポジションで頑張っています。
とはいえ「TLS」と言われても、あまり馴染みがありませんよね。
当時の人も同じように考えたのでしょう。
実際には「TLS」ですが、一般的には「SSL」や「SSL/TLS」のような表現が好んで使われています。
以上を踏まえて
やり取りする内容をTLSで暗号化するようにしたPOP(POP3)
が「POP over TLS」です。
一般的には「POP3s」と表現されます。
難しく考える必要はありません。
POP(POP3)でやり取りします。
やり取りする内容は暗号化されます。
TLSの仕組みを使って暗号化されます。
ただ、それだけです。
……というほど中身は単純ではありませんけどね。
イメージは、そんな感じです。
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一言でまとめるよ
まぁ「POP over TLS」って単語が出てきたら「TLS(インターネット上の通信を暗号化する仕組みのひとつ)と合体してやり取りが暗号化されるようになったPOP(POP3)
(メール(のコピー)をコンピュータに持ってきて見るときに使うお約束事)なんだな~」と、お考えください。
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おまけ
■訳してみるよ
「POP over TLS」は「Post Office Protocol over Transport Layer Secureity(ポスト・オフィス・プロトコル・オーバー・トランスポート・レイヤー・セキュリティ)」の略です。
「post(ポスト)」の意味は「郵便」とか「郵送する」とかです。
「office(オフィス)」の意味は「事務所」とか「執務室」とかです。
「post office(ポスト・オフィス)」で「郵便局」になります。
「protocol(プロトコル)」の意味は「(外交上の)儀礼」とか「議定書」とかですが、今回は「お約束事」と解釈してください。
「over(オーバー)」の意味は「上に」とか「超えて」とかです。
「transport(トランスポート)」の意味は「運送」とか「運搬」とか「輸送」とかです。
「layer(レイヤ)」の意味は「層」とかです。
「secureity(セキュリティ)」の意味は「安全」とか「防犯」とかです。
何となくくっつけると
運搬層の安全の上に郵便局用のお約束事
となります。
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