2007年度は、電子・情報技術の5分野(半導体、ストレージ・メモリ、コンピュータ、ネットワーク、ユーザビリティ)ごとにワーキンググループを開催し、以下の改訂の方針に従い「電子情報技術ロードマップ 2008」を策定いたしました。
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Goodpicの「「オープンで無いソフトを書いたり使ったりするエンジニアはリスク」という考え」 http://www.goodpic.com/mt/archives2/2005/05/post_82.html で、4月からSix Apartに移り、どうやら米国出張中らしい金子順さんはこんなことを書いている。日米比較論でMixiの話なんかも出たディナーの席での感想だ。 USのエンジニアな人が「クローズドな環境で、情報を公開して何か意味があるの?」という点で、いまいち合点がいかない風でした。 この「合点がいかない風」という感覚そのものに、僕の「おっちょこちょい」の血は騒ぐのである。そのあとに書かれている 「オープンで無いプロプライエタリなソフトを使ったり、書いたりするエンジニアは、特に小さなスタートアップ・ベンチャーではリスク要因になるんだよ。あるエンジニアが急に会社をやめたりしたときに、オー
今日も引き続き「次の10年」を考える。 本題に入る前に、一つ前のエントリー「次の10年はどんな時代か?」 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050402/p1 の最後で、石黒邦宏氏についてちょっと触れたが、彼のBlogがはてなダイアリー上で開設された。題して「人生で必要なことは全てソースコードから学んだ(わけではないけど)」 http://d.hatena.ne.jp/kunihiroishigur/ 最新エントリーは、「GNU Emacs: 多段構造のソフトウエア・アーキテクチャ(1)」。いきなりディープでいいなぁ。彼はハッカーでありながら、大変な読書家でもあり、学生時代には文学・哲学を読みふけっていたという人。森羅万象に対する彼の批評眼にはいつもうならされている。その優れた批評眼の矛先がソースコードに向かうという類稀なBlogの登場に大いに期待した
JTPA Silicon Valley Tour 2005 Springが3月中旬に開催され、ツアー参加者からの感想がアップされた。 http://www.jtpa.org/event_report/000282.html ツアーはこれが第3回で、今後も継続して企画していくので、興味のある人はJTPAサイトからメーリングリスト登録して、次回開催のお知らせを待ってください。ツアー参加者の同窓会も組織していて、なかなかいいネットワーキングの場になり始めているようであるので、奮ってご参加を。 僕も期間中、約1時間半のセミナーを行なった。 ツアー参加者からメールで届いた感想を読んでいたら、 20代半ば(1980年生まれ前後)の人たちが、キャリアとして大きな成功を得られるか否かは、自分が2010年から2030年くらいの間に自分が何ができるか、ということにかかる。ちなみに、僕の場合は1960年生まれな
2000年に UIEvolution Inc. という会社を始めてから、色々な場面で「何でマイクロソフトをやめたのか」、「いったいどういう理由で UIEvolution という会社を始めたのか」、「UIEngine というテクノロジーの根底にある発想は何か」などの質問をされることがある。これまでは、その場その場で色々な答え方をしてきたが、そろそろ一度きちんとまとめて文章にしておくべきかもしれないと思い、少しづつ書きためて行くことにした。まずは、「まえがき」に相当する部分がこれである。ちなみに、この文章の仮題は、「ユビキタス・コンピューターは電気羊の夢を見るか?」という私の世代のSFファンにだけ分かる変な題名である。とりあえずは、「ユビキタス羊」シリーズとして、このブログで連載してみようと思う。 ここ数年の、携帯電話、カーナビ、デジカメ、携帯型音楽プレーヤーなどに代表される組み込み機器の技術
はてなブックマークは、自分が書いたもののうち、どれがどのくらい評価されたかを示す指標としても面白いが、たとえば http://r.hatena.ne.jp/feed/http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/rss で一覧できるように、これまでのベスト3は、今現在ブックマーク71usersで、「Blog論2005年バージョン(2)」と「次の10年はどういう時代か? 」と「「知的生産のための道具」としての「はてなブックマーク」」が並んでいる。それらを改めて読んでみたが、「次の10年はどういう時代か?」は、大仰なタイトルの割に中身が薄いなと思ったので、同じタイトルに番号を振りつつ、思いついたときに書き足していくことにしたいと思う。 昨日はロジャー・マクナミーの講演をご紹介したが、その中でロジャーは、 How did we get here? The technolog
Open Sourceに対して受けた印象は”宗教くさい”だった 人間、自分の常識では理解を超えるモノを一部の人が熱心に行っていると、それはカルトか、マルチ商法かと疑いの目でみてしまう。反応しすぎるとまるで魔女狩り的行動にすらなりそうだ。 私にとってそんな得体の知れない怪しい存在であったOpen Source。何が理解できないかって「何の為にOpenにするのか?」に対する納得のいく明快な答えが得られないままでいたからだ。 そんな私でも様々な記事をみているうちになんとなくぼんやりと形がつかめてきた。そんな折に妙に納得できたのがcodemaniax氏のエントリー 僕は、オープンな場で活動をしていたことによって、学生の身分のくせに某大手メーカーでプロダクト開発に参加させてもらえたし、今の会社に就職することもできた。そのきっかけには、僕の活動などを見ていたマネージャクラスの人たちの推薦があった。とい
11月26日(金)〜11月30日(火)までの間、梅田望夫さんの代わりに伊藤直也さんがゲストブロガーとして登板します。 青山学院大学大学院にて超並列計算機の研究を行い修士課程を修了。2002年にニフティ株式会社入社。blog サービスの企画/開発などに携わる。2004年9月、株式会社はてなに転職。はてなでは開発リーダーとして人力検索はてなやblogサービスはてなダイアリーをはじめとする一連のサービスの企画/開発を行う。また、講演やメディアへの執筆活動を通じてはてなやblog技術のエバンジェリスト活動も行っている。著書にBlog Hacks (オライリー・ジャパン)。個人ブログはこちら NDO::Weblog さて、ゲストブロガーの交代ということで、宮川さんからバトンを受け、本日より3日間、梅田さんに代わりブログを執筆いたします、株式会社はてなの伊藤です。よろしくお願いします。 確実に変わりつ
今日は、「Burnham's Best」というBlogから「'Big Bang' Software Mergers」を取り上げよう。10月13日の本欄「「キャズム」流、エンタープライズ市場の構造変化」で詳述したように、いつになるかは正確に読めないながらも、エンタープライズ市場に大きな構造変化が起こる。そのことについてのコンセンサスはできつつある。となると既存産業側には再編圧力がかかり、どことどこが合併するんだろう、どこがどこを買収するんだろう、なんて話が花盛りになる。現実に小ぶりなM&Aは既にずいぶん起きている。 「Already this year 11 public software companies have been acquired, with Netegrity becoming the latest victim when it announced last week th
REST -> AtomPP -> blog -> Permalink -> RSS/Atom -> Remixing (Ajax/Microformats/Folksonomy) 少し前の話だが、Blog Hackers Conference 2005 に行った。 miyagawa さんのキーノートも、naoya さんの講演も、キーワードは Web 2.0 (的なもの)だなという印象だった。 中でも特に気になったのはこのスライドで blog が missing piece を埋めた、という話だ。 こちらのコメントにも書いたのだけれど、 ここでいう blog というのはいわゆる weblog system/service だけを指すのではなくて、 blog 周辺の技術 (RSS, Atom, AtomPP, REST, Permalink) が方法論として、プラットフォームとなる、というの
時間が経つのは早いもので、2005年ももうまもなく終わりです。Webの世界でも、今年1年を振り返るためのさまざまなニュース、記事が発表されています。これに便乗しつつ、ギークの視点かつ新しいWebテクノロジーの切り口で、2005年を自分なりに振り返ってみたいと思います。 さて、2005年のWebテクノロジーの世界でもっとも際だった3つの言葉として私が挙げる物は、おそらく多くのギークな人たちと同様、「Ajax」「Ruby on Rails」「Web 2.0」の3つです。 ■ JavaScriptに光を当てたAjaxという方法論 AjaxはJavaScriptを利用した動的ロードテクニックの総称で、「Google Maps」などが見せた、新しいWebアプリケーションの可能性を切り開く方法の1つです。Ajaxの功績は、そのテクニックを利用した斬新なWebインターフェイスの表現方法を世の中に示したこ
まずは、このプレスリリースから読んでいただきたい。 Uniphier上にシームレス・コンテンツの開発および利用環境を共同構築 スクエニが松下電器産業と協力し、スクウェア・エニックスが保有するソフトウェア技術を活用したミドルウェア「SEAD Engine」を、松下電器のデジタル家電統合プラットフォーム「UniPhier」に共同で組み込み、デジタル家電上でのシームレス・コンテンツ利用の技術・ノウハウを構築して行く。 というアナウンスメントである。私の大好きな分野の話なので、本来ならば「シームレス・コンテンツってパーベイシブ・アプリケーションのことじゃん」とか「これって、両社にとってこんな戦略的な意味を持つに違いない」とかツッコミを入れるのに最適なテーマである。 しかし残念なことに、スクエニがUIEの親会社であること、私自身がスクエニのチーフ・ソフトウェア・アーキテクトとしてこのプロジェクトに関
昨日から今日にかけて(米国時間8月19日〜20日)、皆既日食を観るためにオレゴンまでドライブして来たので、時系列で書いて「週刊 Life is beautiful」の特別号として配信することにしました。 一ヶ月前 かなり前から、「せっかくの機会なので是非とも行かねば」とは思っていたのですが、具体的な計画を立て始めたのは、1ヶ月前ほどです。Tesla の自動運転をたっぷりと試すにも絶好の機会です。 シアトルからだと、車で4時間ほどのところなので、日帰りも可能かも知れませんが、かなりの渋滞が予想されるので、朝の10時までに現地に着くためには、夜中に出発しなければいけません。そこで、前日に一泊だけポートランドに泊まることにしました。 幸いなことにホテルの部屋はその時点では少しは空いており、予約は出来ましたが、料金は通常の倍の500ドル超です。AirBnB も一応調べましたが、予約率は97%で、泊
「情報の隠蔽」を組織原理のベースに「情報へのアクセス権をコントロールする」ことで組織内での権威を維持する。これが多くの既存組織と情報の関係である。「情報の共有」を組織原理のベースにするとどう物事が動いていくのか。そんな実感を、ほとんどの人が経験したことがない。だから情報がオープンになること、情報が誰にも共有されてしまうことを怖がる。むろん「情報の共有」によって全体としての生産性がおそろしく高まることに気づき始めている人は少なくない。でもそのメリットを打ち消すほど大きな不安が存在する。情報はオープンになった瞬間に価値を失うのではないのか? いや価値を失うどころか、とんでもない災厄がわが身に降りかかってくるのではないのか? そういう不安だ。だから「失うものの大きい」組織ほど「情報の隠蔽」に向かっていく。「隠蔽」というとちょっとネガティブに聞こえ過ぎるとすれば、「情報の限定的共有」と言ってもいい
Thoughts on health, technology, and sometimes politics Best two books I’ve read on health in the US this year were: Flatlined and Overtreated Both make it so clear that we have to fix the system that you wonder how some Senators can continue to blithly insist that there is no problem and that we have a “pretty good system”. We have good doctors and technology. The system itself, as these books ma
5月17日~20日(現地時間)開催 会場:LA Center Studios 米ロサンゼルスで開催中のElectoric Entertainment Expo 2005(E3 2005)でPlayStation 3(PS3)が発表された。今年のE3は、Xbox 360、Revolutionの発表も重なり、例年よりもさらに混雑している。 昨日、PS3のデモシアター(このシアターを見なければPS3本体を見ることはできない)を見るには2時間以上待たなければならないと書いたが、二日目は午前中から3時間以上待ちという強烈に長い列となり、巨大なソニーブースを取り囲んでいたほどだ。 茶谷CTOに続き、株式会社ソニー・コンピュータ・エンタテインメント(SCEI)、社長兼CEOの久夛良木健氏に話を伺った。 ■これまでPlayStationは、その世代ごとにゲームの何かに変化をもたらしてきました。最初は本格的
La gente se reconoce como tal por el sonido de esta voz. Les gens se reconnaissent entre eux grâce au son même d'une telle voix. Menschen erkennen einander am Klang ihrer Stimme. Le persone si riconoscono tra loro come tali dal suono di questa voce. As pessoas se reconhecem como tal pelo som desta voz Folk genkender hinanden på stemmens lyd. Mennesker gjenkjenner hverandre som mennesker ved lyden
IT業界アナリスト栗原潔の個人blogです。内容は栗原潔の個人的見解です。 ユビキタス技術、知財関係を中心にいろいろ書いていく予定です。 コメント、トラックバック、リンク歓迎です。 私信はkurikiyo@kurikiyo.comまでどうぞ。 最近ちょっといろんなことを一から勉強しようと言うモードになっていて、その勉強課題のひとつがマーケティングなわけです。 で、いろいろとWebを調べていて出会ったのが「クルートレイン宣言」(The Cluetrain Manifesto)。 米国のマーケティング・コンサルタントのクリストファー・ロック氏がWeb上に新しい時代のマーケティングのための「95のテーゼ」を発表したところ、ネット・コミュニティで大反響を呼び、1999年に書籍として出版されたものです。 邦訳も『これまでのビジネスのやり方は終わりだ―あなたの会社を絶滅恐竜にしない95の法則』というタ
最近、「これからのウェブ・アプリケーションはAjaxだ」という声を良く聞く。ソフトウェアを生業としているエンジニアとしては、この手の「流行もの(hype)」に触れた時には、表面的なものに踊らされずに、その本質を自分なりにしっかりと捕らえて消化・吸収して自分のものにしなければいけない。今までも、「オブジェクト指向」、「マルチ・ティアー・アーキテクチャー」、などの言葉が一人歩きするたびに、「これからは○○だ」とか「○○の時代は終わった」などと、過激なことを言って読者の目を引こうとだけするマスコミや企業のマーケティング戦略に数多くの人が踊らされてきた。 そんなノイズだらけのメッセージに混乱させられた結果、「Cではオブジェクト指向のプログラミングは出来ない」と信じているエンジニアがいまだに沢山いることは全く嘆かわしいことだ。「オブジェクト指向のプログラミング」は、設計姿勢・プログラミングスタイルに
ソフトバンク・テクノロジー(SBT)は千葉市・幕張メッセで開催中のネットワーク総合展示会「Interop Tokyo 2005」でネットワークを利用したアプリケーション配信システム「SoftGrid」のデモンストレーションを実施している。 SoftGridはユーザーのパソコン側に専用の実行環境のクライアントをセットアップするだけで,サーバー側に置いたソフトウエアをクライアントから利用できるシステム(写真)。サーバー側でアプリケーションを実行し結果画面だけを送信するシン・クライアントのシステムとは異なる。 具体的には,ユーザーの社内で運用するSoftGridのサーバーにアプリケーションのインストール・イメージを置いておき,それをユーザーがネットワーク経由で専用クライアントにダウンロードして利用する。プログラムのインストール・イメージをクライアント側に蓄積する機能も備えるため,外出先でプログラ
11月26日(金)〜11月30日(火)までの間、梅田望夫さんの代わりに伊藤直也さんがゲストブロガーとして登板します。 青山学院大学大学院にて超並列計算機の研究を行い修士課程を修了。2002年にニフティ株式会社入社。blog サービスの企画/開発などに携わる。2004年9月、株式会社はてなに転職。はてなでは開発リーダーとして人力検索はてなやblogサービスはてなダイアリーをはじめとする一連のサービスの企画/開発を行う。また、講演やメディアへの執筆活動を通じてはてなやblog技術のエバンジェリスト活動も行っている。著書にBlog Hacks (オライリー・ジャパン)。個人ブログはこちら NDO::Weblog 前回の記事ではブロードバンドやオープンソースソフトウェアの普及により、インターネットサービスを提供するための基盤がコモディティ化してきているということを述べました。そのような変化を迎える
メモ。 「Googleはインターネット時代のOSとなる」という発想を実感してきた。 ただ、ちょっと違っているのはOSはGoogleではない。 家に帰る、PCを起動する。寝るまではほとんどの時間でPCを使っている。 やっていることと言えば、Gmail、Bloglines、del.icio.us、livedoor blog、Google、Wikipedia、FC2アクセス解析、はてなブックマーク、オンライントレード。 使うのは、ブラウザ。これだけだ。 GoogleOSではない。ただ、それでもインターネットOSということは十分できそうだ。 なぜなら、これだけのことなら別にPCでなくても良いし、Windowsでなくてもよい。 快適なユーザーインターフェースと画面、WWWへの窓があればそれで事足りてしまう。 たまたま今はそれがPCであるというだけだ。 そうやって考えると、中々興味深いサービスをGoo
■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■ SCEI 久夛良木社長インタビュー(2) 「PS 3のHDDにフル機能Linuxを搭載」 ●ネットワークドライブの時代 【Q】 PLAYSTATION 3は、あれだけのスペックなのに、ローカルHDDがデフォルトで載っていない。なぜなのか。 【久夛良木氏】 HDDはデフォルトでは載せない。なぜかというと、いくら載せても足りないから。次はもう、間違いなくネットワークドライブ。(ストレージが)Cellサーバーにあって、ネットワークを経由してどこからでもアクセスできる。自分の家の中でも、友だちの家でも、どこにいても論理的に(同じネットワークドライブが)見える。そういう世界。 とは言っても、本体にもHDDがついてないとっていうのはある。だから、今回は2.5インチHDDを入れられるようにして、80GBとか120GBが入る。全然足らないけど、でも、単体でOSを走ら
次世代インターネットを表わす言葉として「Web 2.0」があるが、モデレーターの橋本氏は「インターネットがWeb 2.0になるなら、検索サービスも“2.0”になるのではないか」と、検索サービスのあり方を出席者に問いかけた。 これに対して、月間ユニークユーザーが90万に達したというAsk.jpでは、「検索サービスは意志決定のすべてに関わるプロセス。単に言葉の意味などを調べるだけでなく、行為や結論を導くソリューションプラットフォームだ」(樋口氏)と位置付ける。一方、gooを担当する国枝氏は「Web検索やイメージ検索はGoogleだが、フロントエンドの部分にはNTTの各研究所が開発した技術を活用している。gooは、日本人の行動支援メディアだ」と日本国内の技術であることを強調した。 「Yahoo! Japanは“ライフエンジン”だ」と定義するのは井上氏。「サーチのクエリを見ると多種多様で、いわゆる
観測筋はインターネットがすべてを変えると言い続けている。まあ、恐らくすべてとはいかず、原材料から鉄鋼を作るための温度まで変えてしまうわけではない。だが、インターネットが多くのものを変えるのは事実だ。変化はたくさん起きているが、そうした変化が、例えば今から10年後にどんな結果をもたらすかを、正確に言い当てることはまだできない。 とはいえ、起こり得るシナリオについて考えようとする人たちを止めることはできない。 ニュース印刷媒体を例に取って考えてみよう。業界紙を含む新聞や雑誌などの印刷媒体は、いずれインターネットに抹殺されてしまうという脅威を感じつつも、インターネットと共生する道を考えだそうと必死だ。 Journalism.orgは先日、ニュースメディアに関する2回目の年次調査報告を発表した。あまり明るい内容ではないが、ここに挙げられている事象すべてがインターネットを原因とするものでもない(イン
米Microsoft 会長兼チーフソフトウェアアーキテクトのビル・ゲイツ氏が6月27日に来日した。3日間の滞在中に各種イベントや教育機関などで講演を行う予定だ。初日にはMSN事業部が主催するイベントに登場し、同社が取り組む検索技術と、その戦略についてをデモンストレーションを交えながら披露した。 検索技術において同社は、GoogleやYahoo!に一歩遅れた感を否めないが、次世代のネットワーク環境にかかわる上で必須の技術であるとの認識のもと、大きな投資を行い2社を猛追している。国内市場においても例外ではなく、6月23日には、自社開発の検索エンジン「MSN サーチ」、およびWindowsにMSNサーチの検索バーを追加する「MSNサーチツールバー with Windows デスクトップサーチ」各正式版の提供を開始した。 さらに同社はこの日、日本市場に特化した検索技術やコミュニケーションサービスな
20世紀末、IT革命という言葉が列島を席巻し、異様な熱気とともに迎えたバブルとその崩壊、そして先日のホリエモン騒動にいたるまで、その上げ下げの激しさといったら目の回る思いだけれど、振り返ってみればたった数年のできごと。今回は温故知新の思いで「IT革命」というキーワードを掘り起こしてみよう。 放送とネットの融合だの、ブログによる新たなジャーナリズムの台頭だの、世間はいろいろとかまびすしいけれど、ぼくたちはIT革命とはなにものか本当に考え抜いてきたのだろうか。 IBM - マイクロソフト世代の業界人は、ライブドアや楽天なんてIT企業じゃないという。「Information=情報」を扱ってはいても「Technology=技術」を生み出してはいない、というのだ。だからネット業界とIT業界は別物だ、というわけである。まぁ、それはそれで言いたいことはわかる。だけどその物言いは、ぼくに言わせればプロ野球
Googlezon時代、ネット企業の二極分化が進む――野村総合研究所(NRI)がこんな見解を示した。Googlezonとは、GoogleとAmazonを統合した架空の企業で、個人情報をがっちりつかみ、ユーザーの窓口になる有名企業だ。集客力を持たない企業は、Googlezonにサービスを提供する「イネーブラー(Enabler)型」となり、ポイント制を活用してGooglezonと連携していくという。 Googlezonは、2004年にWeb上でジョークムービーが公開されて話題になった架空の会社。「2015年までにGoogleとAmazonが合併して“Googlezon”となり、個別にカスタマイズしたニュースを配信してNew York Timesを追い散らす」というストーリーで、マスメディアの終えんと次世代メディアの可能性を示唆している。 「GoogleとAmazonが一緒になると、個人の行動が
2大ウェブ地図サービス、API公開で「ハッキング」を呼びかけ 2005年7月 8日 コメント: トラックバック (0) Ryan Singel 2005年07月08日 サンフランシスコ発――インターネット界の2大検索エンジンが、プログラム開発者たちに「ハッキング」を呼びかけている。 米グーグル社は6月29日(米国時間)、人気の地図検索サービス『グーグル・マップス』のアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)、『グーグル・マップスAPI』を公開した。同社は、社外の一般プログラマーたちがこのAPIを活用し、外部の情報源からのデータ――たとえば、無線LANが使えるカフェの所在地など――をグーグル・マップスの地図に重ねて表示できるようにしてくれれば、と期待している。 その翌日には、米ヤフー社も地図サービス『ヤフー・マップス』のAPIと関連情報を公開した。 両社とも、このほど公開し
The Netscape IPO wasn’t really about dot-commerce. At its heart was a new cultural force based on mass collaboration. Blogs, Wikipedia, open source, peer-to-peer—behold the power of the people. The ways of participating unleashed by hyperlinks are creating a new type of thinking—part human and part machine—found nowhere else on the planet or in history.Photograph: Shelley Eades Ten years ago, Nets
また1ヶ月も更新をさぼっていたのは、毎年夏の日本での休暇のため。毎年夏に帰るごとに、「日本はどんどん住みやすくなっていくな・・」とぼんやり思っていたが、今年の夏は決定的に、「日本はもう住みやすくなりすぎて、日本だけで閉じた生活でいいと思うようになってしまった」、つまり誰からも強制されない、「パラダイス的新鎖国時代」になってしまったように感じたのだった。 私が中学生の頃にアメリカかぶれになったのは、その頃日本と比べてアメリカが圧倒的に素敵なところに見えたからだ。ティーンのこととて、音楽からはいったワケだが、当時のティーンのアイドル、「カーペンターズ」と「山口百恵」の間には、歴然とした格の差があった。私よりも先輩の世代と比べればまだ大したことはないが、それでも生活レベルの差があり、アメリカに行くことはとてもお金がかかる大変なことで、「憧れ」の対象であった。それが原動力になって、一生懸命英語を勉
初めてMacを使ったとき、フロッピーディスクをイジェクトする方法がわからず、途方に暮れた覚えがある。何しろ、ドライブにはイジェクトボタンがなかったのである。仕方がなく、Macユーザーの知り合いに電話して、ゴミ箱へのドラッグすればいいことを知った。捨てることと吐き出すことがなぜ、同じユーザーインターフェイスなのかに理不尽な思いをした。苦い経験だ。 ●はじめてのアップル 初めて使ったMacは、「Macintosh Plus」だったと思う。だから、1986年頃のことだったはずだ。アウトラインプロセッサに関して雑誌の記事を書くために貸し出されたMacが、1カ月くらい自分の部屋においてあった。編集部からの貸出機で、マニュアルは同梱されていなかった。 その当時、メインに使っていたパソコンはNECの「PC-9801VM2」だった。HDDも20MB程度のものを外付けしていたはずだ。MS-DOS 3.1で、
自分のサイトを始めた頃、ワタシは普遍的な文章を書きたいと思い、それを実践しようとした。つまり、例えば五年後に読み直しても価値を残しているような寿命の長い文章を書きたいと思っていたのだ。やがてそれが無理な相談であるのに気付くのだが、今でもどこかそのように願っているところがあるのは確かだ。 現実には自分の仕事が自分自身を裏切ってしまっている。五年前に書いた文章など恥ずかしくて読み直す気にもなれない。先日、調べ物のために過去の文章をまとめて読み直す機会があり、正直気が滅入ってしまった。 そしてその後で自分の過去の翻訳を読み直し、こちらの方は今でも読む価値があると思うものがいくつかあり、構造上仕方がないことは分かっていても、その差異に嫉妬心のようなものを感じた。また過去の翻訳を読んでいると、あのときはああいうことを考えていたなといろいろ思い出すところがあり、翻訳文書を回顧する文章を書いてみようと思
グーグルのCEOであるEric Schmidtは、先のガートナー・シンポジウムでグーグルのビジネスを「IT Industry」で括るのは誤りで、「Information Industry」が正しいと言っていた。そしてこのように続けた。 Search concept is still in its infancy. Only a small percentage of all the available content on earth is digitized, althgough Google is boosting that percentage itself by digitizing whole libraries. つまり、グーグルのビジネス領域は広大であり、その潜在的可能性を自ら掘り起こしているのであると。自らのビジネスの主戦場をどのように定義するかによって、企業の成長力も大き
先週、ソフトウェア・エンジニアではない人たちが参加している飲み会でOSの話をする機会があったのだが、自分で説明しながら一つ自分の頭の中ではっきりしてきたことがある。私なりの 「Google OS」の解釈である。今までも、漠然とは理解したつもりでいたのだが、他人に説明することにより、私の頭の中でより明確化して来たので、ここに書いて見ようと思う。 OS(Operating System)とは、一口で言えばコンピューター上にあるファイル・システム、グラフィック・ユーザーインターフェイス・システム、タスク管理システム、などの各種システム・サービスの集合体のことである。ユーザーはユーザー・インターフェイスを介して、プログラマーはAPIを介して、それらのサービスとやり取りをする。 従来型のOSにおいては、そういったシステム・サービスは全て対象となるコンピューターそのものの上で実装されていた。そのため、
この連載の趣旨と目次ページはこちら ハード・ディスク装置(HDD)が初めて世に登場したのは1956年のこと。米IBM Corp.の「IBM 305 RAMAC」がそれだ(図1)。ちなみに,RAMACとはrandom access method of accounting controlの略である。直径24インチ(約61cm)と巨大なAl合金製ディスクを50枚格納していた(直径60cmといえば,日本酒の4斗樽の大きさである)。それでも総記録容量は4.4Mバイトだった。 MRヘッドとPRMLで面記録密度は飛躍的に向上 筐体のサイズも巨大な305 RAMACではあったが,当時としては画期的な外部記憶装置だった。アクセスが遅かった「磁気ドラム」の欠点をほぼ解消したからである。この305 RAMACの面記録密度は,約2Kビット/(インチ)2だった。その後,HDDは年率30%増のペースで面記録密度を高
学生の理系離れが叫ばれるようになってからだいぶ経ちます。2005年7月に経済産業省が発表した「平成17年度版 年次経済財政報告書」でも,企業や大学の研究者・技術者は2001年をピークに減少傾向にあると指摘しています。中でも35歳未満の若手は2007年に100万人を下回り,将来,技術開発に携わる人材育成が急務であるとの見解を示しているほどです。 そこでTech-On!では,今後の日本の産業界を支えていくであろう学生や若手技術者を応援するコラムを作ることにしました。まずはさまざまな技術のこれまでの変遷をお伝えし,その技術の過去・現在・未来を考える「技術の流れを読む」をお送りします。 最初にお届けする題材は,このところDVDレコーダへの内蔵などで一般家庭でもその存在感を急速に増しているハード・ディスク装置(HDD)です。HDDが世に登場してから約50年。大型コンピュータの外部記憶装置だったHDD
日曜コラムです。 先日、山手線の車内で、20歳前後の女性二人 の会話が聞こえてきました。 「いま音楽は全部iPod miniに入れちゃってるな~」 「4ギガ? あれば持ってるCDだいたい全部入るしねぇ~」 「あと ネットで音楽買えるショップ? も始まるとかいうし。 そうなったらもっと楽になるからね~」 実話です。( ̄□ ̄;) iTMS Japan が発表された翌日のことでした。 最近すごく気になるのは、iPodに限らず、携プレ、つまりデジタルオーディオ プレイヤーのユーザを本当にあちこちで見かけるようになったことです。 東京都内だから、ということもあるかもしれませんが、 iPodシリーズ、ウォークマンシリーズ、さらにはiAUDIOやRioの プレイヤーを使用している人をとてもよく見かけます。 しかも老若男女問わず、下は10代から上は40代くらいまで。 男女比にしても男性のほうが圧倒的に多い
オレゴンはオープンソース技術者の新しい聖地か? Web技術の次のトレンドを知るにはどうしたらいいか--最先端で活躍する人たちの意見に耳を傾けたらいい。そうした最先端IT技術に卓越した人物、通称「アルファ・ギーク」と呼ばれる人々が集まるのが、現在米オレゴン州ポートランドで開催されているオープンソース技術に関するカンファレンス「Open Source Convention 2005(OSCON 2005)」だ。 OSCONは、技術書出版で有名な米O'Reillyの主催で毎年開催されるイベントで、分野別に技術セッションが用意され、業界の技術リーダーたちがプレゼンターとなって最新技術の紹介が行われる。技術セッション自体の濃さもさることながら、世界中から集まったオープンソース技術者が一同に会して情報交換を行う場としての魅力もある。 OSCONは、すでに10年近く開催され続けている歴史あるイベントでも
本田雅一氏のblog経由で発見した、非常に意味深い議論。こうした発見こそblogの醍醐味ですね。まずはこちらから。 Vistaは未来の展望を見せる偉大なる基礎か、それともハリボテか(パースペクティブ・アイ) 本田雅一の週間モバイル通信・Windows Vistaが描く風景の完成度 (PC Watch) 本田雅一の週間モバイル通信・Windows Vista β1に感じた期待と不安 (PC Watch) 上記はWindows Vista(わたしもまだLonghornと呼んだ方がしっくりきます)の方向転換の遍歴と徐々に明らかになってきた実像から、“当初のVisionは本当に実現されるのか?”という疑問について書かれた本田氏のblogと、その後書かれたコラム。当然コラムの方が情報が密だけど、疑問の本質的なところはシンプルな分、blogの方がとっつきやすいかも。ここにある“Satoshi”さんとい
« Are Online Retailers An Endangered Species? | Main | Is Open Source Becoming Over-Sourced? » 04/13/2005 List of Software's Top 10 Trends This is concise list of the Top 10 Software Trends posts that I did last month. A bunch of folks asked me to put all the links in one place so here they are: 10. Consolidation 9. Data Abstraction 8. Composite Applications 7. BPEL 6. Inter-Enterprise Applic
最近、僕の周りでもSOAについての議論が多くなってきた。いよいよ本格的にSOAを使ったアプリケーション構築が始まろうとしている。そんなときに感じてしまうのが、Web2.0の議論に比べた場合のSOAに関する議論のレベルの低さだ。 Web 2.0 ご存知の通りWeb2.0はWebの次のあり方として注目されている概念だ。Web2.0のコンセプトはシェアと再構成だろう(Remixでも、Rewritableでもなんでもいい)。わかりやすい例ではGoogle Mapsとはてなマップがあげられる。Google Mapsの情報を利用して、はてなでは、その上に日記や写真を載せることが出来る。はてなマップはGoogle Mapsの延長上にあるが、地理的コミュニティという新しい価値を提供している。 オープンなAPIでは、「オープンソースにすることよりも、使いやすいオープンなAPIを用意することが重要」と書いた
GoogleOSとかWebOSとかの議論を最近よく目にするようになった。最初は「何だそりゃバーカ」としか思ってなかったんだけど、ちょっと考えてみると結構面白いのかも、と思い始めてきた。 UIなフロントエンド(Google DesktopとかYahoo Konfabulatorとか)とHTTPdなバックエンドが通信してクールでアルファギークなアプリができると、それがWindowsを打倒するみたいな、異常に飛躍した話だけ聞くと「バーカ」にしかならない[1]し、「OS」って言葉の響きからすればMySQLのファイルシステムとPerlモジュール+HTTPのAPIとHTMLのUIからなる「はてなOS」のほうがよっぽど近いって話だろう。 Webサービスと呼ぼうがXMLHTTPと呼ぼうがRSSと呼ぼうがフィードと呼ぼうがWeb 2.0と呼ぼうがどうでもいいが、そのあれはアプリケーション間通信インターフェイ
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