「ウイルス作者やクラッカの目的は,昔は『自己満足』だったが,現在では『金儲け』になっている。組織化された犯罪者集団による金銭目的のインターネット犯罪が急増している。その一つが,“ボットネット”の貸し出し。例えば,スパムを送信する踏み台として,1時間あたり200~300米ドルで貸し出している」——。米MX LogicのCTO(Chief Technology Officer)であるScott Chasin氏は7月13日,インターネットイニシアティブが開いたセミナーにおいて,インターネット・セキュリティの現状を解説した。 Scott Chasin氏は,メールのセキュリティ・ソリューションなどを提供するMX Logicの創立者の一人。セキュリティ・ホール情報をやり取りするメーリング・リスト「Bugtraq」を立ち上げた人物でもある。 ボットネットとは,悪質なプログラムの一種である「ボット」を埋め
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