2024-02-02

自作PCマザーボードにもUSB Type-C端子はある。しかし、DisplayPort Alternate ModeやUSB PDに対応している製品は少ない

モバイルディスプレイにおいて特に重要なのはAlternate Modeだ。これによって映像を出力できるようになる。映像信号の規格はDisplayPortを使うことがほとんどで、この動作モード正式名称DisplayPort Alternate Modeという。規格上はHDMIを利用したHDMI Alternate Modeも存在するが、対応製品はないので気にしなくていいだろう。

DisplayPort Alternate Modeでは、USB Type-CケーブルUSB 3.x用の信号線を使って映像信号転送する。そのため、USB 2.0のみ対応USB Type-Cケーブルでは利用できない点も注意が必要だ。

「映らない」はなぜ起きる?

画面が映らない理由シンプルで、モバイルディスプレイ映像信号が届いていないからだ。では、なぜそんなことが起こるのかを考えてみよう。

先のUSB説明でわかった人も多いだろうが、原因はUSB Type-Cの仕様だ。パソコン側の端子がDisplayPort Alternate Modeに対応していない、USB 2.0ケーブルを利用しているといった場合には、画面は映らない。DisplayPort Alternate ModeはUSB Type-Cの機能なので、何らかの方法パソコンUSB Type-A端子に接続した場合も画面は映らない。

USB Type-C端子の横にあるロゴ対応する機能がわかる場合もある。写真の「D」に似たロゴがあれば、DisplayPort Alternate Modeに対応する。反対に、USBロゴしかない場合対応していない可能性がある

USB Type-C端子の横にあるロゴ対応する機能がわかる場合もある。写真の「D」に似たロゴがあれば、DisplayPort Alternate Modeに対応する。反対に、USBロゴしかない場合対応していない可能性がある

当たり前だが、これはUSB Type-C固有の現象だ。モバイルディスプレイ映像端子にはUSB Type-C以外にHDMIDisplayPortがあり得る。HDMIDisplayPortに関しては映像機能しか持たないため、よほどのことがない限りケーブルがつながれば画面は映る。

HDMI端子やDisplayPort端子で映像入力するなら、画面が映らないことはまずない。その代わり、電源用にもう1本ケーブルをつなぐ必要がある。写真ASUS JAPANの「ZenScreen MB16AH」。DisplayPort Alternate ModeとMicro HDMI端子での入力対応する

HDMI端子やDisplayPort端子で映像入力するなら、画面が映らないことはまずない。その代わり、電源用にもう1本ケーブルをつなぐ必要がある。写真ASUS JAPANの「ZenScreen MB16AH」。DisplayPort Alternate ModeとMicro HDMI端子での入力対応する

では、USB Type-C端子がDisplayPort Alternate Modeに対応していないケースはどのくらいあるだろうか。今どきのノートPCなら、USB Type-C端子が映像出力に対応していないほうが珍しい。ただ、USB Type-C端子が出始めのころ、2018年前後対応していないノートPCのほうが多かった。古めのノートPCで使おうとすると、つまずく可能性がある。

また、自作PC用のマザーボードが搭載しているUSB Type-C端子もいまだに対応しているほうが少ない。PCケースのフロントパネルにあるUSB Type-C端子も同様だ。自作PCDisplayPort Alternate Modeを利用したい場合は、USB Type-C端子を搭載したグラフィックボードを利用するか、I/OパネルThunderbolt 4端子を搭載したマザーボードを使う方法がある。ただ、いずれも該当する製品は少なめだ。https://kakakumag.com/pc-smartphone/?id=19669&lid=k_topics_article_19669

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