単純に、差別OKとしてしまうと、黒人を公共の場から締め出すジム・クロウ法のようなエグい差別がOKとなってしまうのでダメ。
しかし、例えば、個人が「外国人やセクマイとは交際したくない」と思って、交際の申し込みを拒否したことを禁止するのは、不条理だろう。
だから、基本的な考え方としては、その対象の公共性や特性に応じて差別の可否を認めることになる。
たとえば、あなたの家に外国人が立ち入ることを拒否するのは、差別かもしれないが自由である。
しかし、公共施設はもとより、一般に開かれた店舗であっても、単に人種や国籍を理由に立ち入りを拒絶することは不法な差別となりうる。
公衆浴場のような全裸になる施設や、センシティブな扱いが求められる婦人科の病院で、染色体や外性器の形状、出生時に割り当てられた性別などを基準として判断することは不法とは言えないだろう。
今回の例でいえば、プリクラの男性禁止はかなり黒いグレーだと思われるが、女性客が中心で、私は大型の機械が立ち並び、カーテンで間仕切りがされ見通しが効きにくいという特性上、ギリギリ施設側の裁量の範囲で不法とまでは言い難いと考える。
逆に、男性専用サウナは全裸になるという施設の特性上、女性用の部分を作れという議論は可能だが、男性客中心の施設であり白寄りのグレーだろう。