フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは2011年3月3日、MCU専門カンファレンス「Freescale MCU Summit 2011 in Tokyo」を都内で開催した。本稿では「ARM Cortex-M4」をプロセッサに採用した「Kinetisシリーズ」を中心に、同社のMCU製品戦略とそれを支えるエコシステムについてレポートする。 4つの市場トレンドに適応するMCU製品 基調講演では、まず米フリースケール・MCUソリューショングループ上席副社長のReza Kazerounian氏が同社のMCU戦略を披露した。同氏は「われわれには、センサ、RF(高周波)、アナログ、組み込みプロセッシングと4つの製品プラットフォームとそれを支えるソフトウェアエコシステムがあるが、MCUは組み込みプロセッシングの中核を担う」と語り、MCUに関する4つの方針を次のように説明した。 1つ目は方針の、8/16
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