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Ѳ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キリル文字
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Ѕ И І Ї Й Ѝ Ј
К Ќ Л Љ М Н Њ
О П Р С Т Ћ У
Ў Ф Х Ц Ч Џ Ш
Щ Ъ Ы Ь Э Ю Я
非スラヴ系文字
Ӑ Ӓ Ә Ӛ Ӕ Ғ Ӷ
Ҕ Ӗ Ӂ Җ Ӝ Ҙ Ӟ
Ӡ Ӣ Ӥ Ҋ Ҡ Қ Ҟ
Ӄ Ҝ Ӆ Ӎ Ң Ӊ Ӈ
Ҥ Ө Ӧ Ӫ Ҧ Ҏ Ҫ
Ҭ Ҵ Ӳ Ӯ Ү Ұ Ӱ
Ҳ Ӿ Һ Ҷ Ӌ Ҹ Ӵ
Ҩ Ҽ Ҿ Ӹ Ҍ Ӭ Ӏ
初期キリル文字
Ҁ Ѹ Ѡ Ѿ Ѻ Ѣ
Ѥ Ѧ Ѫ Ѩ Ѭ Ѯ Ѱ
Ѳ Ѵ Ѷ Ԁ
キリル文字一覧

Ѳ, ѳ は、初期キリル文字の一つで、ギリシア文字の「Θ」(シータ)に由来するが、のちに「Ф」に統合された。モンゴル語等の非スラヴ語で用いられる母音字、「Ө」は別字である。

呼称

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音素

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本来はギリシア文字の「Θ」に対応する音であった。

  • 南スラヴ圏では伝統的に /t/ と読まれた。
  • ロシアでは /f/ と読まれた。

アルファベット上の位置

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Ѳに関わる諸事項

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  • 実質的には、ギリシア語からの外来語用の文字である。
  • Ѣ, І, Ѵ と共にロシアでは1918年の文字改革で消滅。Ѵ ほどではないが、Ѣ, І に比べると使用頻度はかなり低かった。ドストエフスキーの名前である Фёдор は当時の綴りとしては Ѳёдоръ であり、『罪と罰』の初版では実際にこのように表記されている。
  • 対応するグラゴル文字 である。
  • フォントデザインなどにより、中央の線は「~」のように波型になることがある。
  • Windows XPまでのWindowsに搭載されたMS ゴシックおよびMS 明朝では、この字のグリフが誤ってӨのものになっている。

符号位置

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大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Ѳ U+0472 Ѳ
Ѳ
ѳ U+0473 ѳ
ѳ


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