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【映画】【舞台】ラヴ・ネヴァー・ダイズ

登場人物たちがアメリカに渡ってみ〜んな落ちぶれて嫌な感じに性格変わってたし、色々に置いて解釈違い過ぎる。

【ラヴ・ネヴァー・ダイズ】 2011年 - イギリス - 121分

原題:
Love Never Dies
キャスト:
ベン・ルイス
アナ・オバーン
サイモン・グリーソン

オペラ座の混乱から10年後。
ジリー親子の助けによって、アメリカのコニーアイランドに拠点を移したファントムは、有名な歌姫となったクリスティーヌに再び自分の曲を歌わせるため、彼女を騙して、夫ラウルや息子のグスタフと共にアメリカへと招くが...



去年の8月に舞台のチケットを取って「それまでに映像版を観て予習しておかなきゃ!半年あるから余裕!!」とか言ってたのに、結局、観劇の前日から移動中にかけて観た。ギリギリ過ぎる。

私の最も好きなミュージカルが「オペラ座の怪人」なので、この続編の存在は知ってはいたものの、なぜかこれまで観たことがなかった。
何とな〜く、第六感的に嫌な予感がして無意識に今まで避けてたんじゃ?って思うくらい、ストーリーが酷いよね。

軽く他の人の感想を読んだら、やっぱりストーリーが好きじゃないって書いてる人が居てめちゃくちゃ共感。確かに好きになれんよ、これは。

なんか「ファントムが選ばれないなんておかしい!きぃ〜!!」ってなった過激派のオタクが、結末を捻じ曲げるために書いた二次創作かよ!って感じだったし、絶対そういうオチでしょ?という予想がことごとく当たり過ぎて、べったべたの昼ドラ展開過ぎた。登場人物たちがアメリカに渡ってみ〜んな落ちぶれて嫌な感じに性格変わってたし、色々に置いて解釈違い過ぎる。

まあ、それを言えば「ウィキッド」もとんだ二次創作だし、アンドリュー・ロイド=ウェバー(ALW)版の「オペラ座の怪人」自体、ガストン・ルルーの原作とは全然違うから今更ではある。
しかもこの「ラブネバ」の原作となる小説の執筆を依頼したのはALWだという...つまり、きぃ〜!!ってなった過激派オタクはALWってこと???

ただ、歌はすごく良い...さすがALW作曲。
曲の良さで、脚本をびったんびったんに床に叩きつけたくなる酷さを帳消しにして、まだお釣りがくるほど。

最初のベース音から「これはあのっ!」とハッとするし、冒頭から出てくる「♫'TiI I Hear You Sing」も、一度聴いただけで、めっちゃ良...って浸れる。

4〜5曲くらいメインとなる曲があって、そのメロディをリプライズやリフレインとして効果的に使ってくるので要所要所で痺れる。

それに加えて「オペラ座の怪人」のメロディもめちゃくちゃ刺さるタイミングで入れてくるからしんどい。メグの「♪クリスティーヌ、クリスティーヌ...」って聴いただけで、うぁぁあ〜!!って物理攻撃を受けたみたいに吹っ飛びそうになるオタクだよ、私は。

なのにあそこの「♫Angel of Music」とか、「♫All I Ask of you」とかさ...
「♫怪人の隠れ家」の「♪Stranger than you...」の歌い出しめちゃくちゃ好きだから、あのメロディーが出てきた時ホント参った。
「Sing!Sing for me!!」の使い方なんてエグ過ぎて、HPがゴリゴリ削られちゃった。

良くも悪くもALWに振り回されてしんどくなる作品だった。続編だとするなら蛇足でしかないけど、続編というスタンスでもない続編らしいので(は?)これは本当にただの公式の二次創作。

(2025/02/08)Apple TV(字幕)

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