SANOGRAPHIX Blog

京都を拠点に活動する佐野章核 (sanographix) の個人ブログ。日記、webデザイン、読書、写真など。

旅行中の服を何着るか、の考察と実践(メンズ編)

旅行中に何着ますか?

いや、何着ようがいいだろとは思う。しかし、あれもこれもバッグに詰めると大荷物になってしまう。かといって少なすぎても退屈だし、天候に対応できず体調を崩してしまうかもしれない。そのバランスの取捨選択があるわけだ。

これまでの旅行を通じて「これをテンプレートにして、必要に応じて調整すればOK」という結論めいたものがひとまず出たので、ある程度悩まずパッキングできるようになった。そのテンプレを記していきたいと思う。なおタイトルに「メンズ“編”」とありますが、これはハッタリなのでウィメンズ編の予定はありません。

前提と方針

  • 主に都市部の旅行を想定する。シビアな環境や極端な気温は考慮しない
  • 服の重量は2kgに収まること(※ 当日着ていく服を除く)
  • 目立たないこと
    • 旅行先で目立ちたくない。かつ奇妙に見えない服装が望ましい

アイテム

ここからはカテゴリ別に具体的なアイテムを記していく。といっても、選定のポイントは全カテゴリ共通。おおむね次の通りである:

  • 重いものは避ける
  • 速乾性、ストレッチ性があるものを優先する
  • 撥水・防水機能があるものを優先する
  • 汚れが目立たないものを優先する

これに従って選べば、まず大きな失敗はしない。各カテゴリには自分が持ってる服のリンクを貼っていくが、似たような服で置き換えても全く問題ないです。むしろ他にもっと良いギアがあれば教えてほしい。

見出しには必要個数の目安も併記した。なお、当日着用する分を除いた(記載の数から-1着引いた)ものが実際にパッキングする量。

Tシャツ x3

経験上、メリノウール一択とさせてください。

メリノウールは高機能素材。その良さは数年前にも過去記事で書いたが、要約すると次の特長がある:

  • 保温性。夏は涼しく冬は暖かい。汗冷えも防ぐ
  • 速乾性。化繊には劣るが、吊るしておけば寝ている間に乾く
  • 強力な防臭性。数日着続けても無臭(本当)

こうした都合の良すぎる性質で、アウトドアではお馴染みの素材になっている。メリノウールTシャツは各社から様々出ており、たとえばパタゴニアやアイスブレーカー、モンベル等のアウトドアウェアから選んでもよい。のだが、今年新たに購入したのは、意外にも鎌倉シャツのメリノウールTシャツ。

shop.shirt.co.jp

生地の厚みがちょうどよく、オールシーズン着られる。身幅もタイトでなく若干ゆとりがあるため、街着として着て自然に見えやすい。僕は3着買いました。ちなみに国外だと$110らしく、6,900円は超バーゲン価格といってよい。

値札を見ると激安に見える。いや実際安い

ドライレイヤー x2

Tシャツの下に着るやつ。ドライレイヤー®はファイントラックの商品名。

そもそも自分は普段からTシャツ1枚で着ることはなく、夏でもTシャツの下にインナー(in.T ってやつ)を着ている。そのほうが経験上風邪をひきにくい。ドライレイヤーは、その超いいバージョンと思っていただけたらよいです。

もともと山登り用に買ったが、旅行にも大変活躍してくれている。スクープネックにするとTシャツから見えにくくなるのでおすすめ。しかし人気のようで売り切れている......。

襟付きシャツ x1

旅行先では基本的にTシャツがあれば事足りるが、ちょっと良いレストランに食事に行きたくなることもある。そういうときに1着でよいのでシャツを持っていくと便利。防シワ機能があるとベターです。

ロングパンツ x2

座っている時間が長くなる移動中、窮屈なのは避けたい。とすると選定は簡単で、ブラック系の伸縮素材のパンツ。全身ブラックを避けたいならグレー系でもよい。白系のパンツはコーヒーこぼしたとき悲惨だから旅行では封印する*1

伸縮素材のパンツとは、ユニクロでいうスマートアンクルパンツとか、ノースフェイスでいうアルパインライトパンツ的なもの。持ってないけど無印でも似たような商品があるっぽい。素材は綿より化繊のほうが早く乾く。この手のパンツも各社から沢山出ている。

長袖の何か x2

人によっては要らないかもしれないけど、寒がりなので必要。

正直自分でもあまり定まっておらずふわふわしている。先に挙げたシャツを使い回すこともあるし、あるいはパーカーにしてもいいかもしれない。寒い時期にユニクロのメリノクルーネックセーターを着て行ったが、それもよかった。

最近買ったのはノースフェイスのウール混カットソー。

(2025/02追記: 販売終了につきリンク切れしていました。)

ウール混、速乾性、防臭機能付き、あたりが便利と踏んだ。家で着てみた感じの印象はよく、次回の旅行で実戦投入する。ちなみに「半袖Tシャツの上から長袖Tシャツを重ね着する」のを旅行中よくやるので、それぞれの色がなるべく近いと違和感が出にくい。

パッカブルダウン x1

要はウルトラライトダウン。季節関係なく持っていく。

ジャケット x1

防風できるものでお好きなもの。ここ最近持っていくのはこれ:

この360°MASTER(読み方不明)というシリーズは非常によく伸びる素材で撥水性もあり、良い意味で雑に扱える。同シリーズのテーラードジャケットも持っている、というか上下セットアップで持っている。旅行用には前がしっかり閉じられるジャケットタイプのほうが自分には合っている。

あるいは、手軽なものとしてアウトドア系のナイロンジャケットもある。軽量なものにして、お守り的に持っていくのも良い。これもノースフェイスでもアークテリクスでもなんでもよいが、個人的には去年買ったマウンテンハードウェアのコアエアシェルフーディをよく着ている。

下着 x3

別になんでもよいのだが、お財布に余裕があればコレとかどうですか。

いや、わかりますよ。5,000円は高い。1着目は恐る恐る買った。がしかし、確かに快適性が普通とは違う。さらにメリノウールの性能からして、”厳密にいえば”何日も履き続けても問題ないわけだが、気持ちの問題で1-2日で洗うようにしている。それでも洗濯の回数を減らせるのはありがたい。

靴下 x3

これもなんでもよいが、ここまできたらウールにしたい。ということで:

べらぼうに頑丈な靴下。加えて適度なクッション性、メリノの防臭性も備わっている。Amazonは在庫切れ気味なのでヨドバシで買った。弱点は高いことだが、生涯保証がついている(!)ので靴下に穴が空いたら無償で交換できる。まあ全然空く気配ないが.....。

夏はもうちょっと薄手の靴下を選ぶこともある。シックストックスのウール靴下、こっちも良いです。

寝巻き 上下x1セット

ホテルは冷房効きまくりと相場が決まっているので、寝巻きも持っていく。なお、風邪をひきやすいのでホテルの寝巻きを信用していない。自分が使っているのはノースフェイスの長袖Tシャツ。商品ジャンル的にはリカバリーウェア。

(2025/02追記: 販売終了につきリンク切れしていました。)

リカバリーウェアというジャンルには議論の余地があると正直思うが、この長袖Tシャツは想像以上に軽量かつ暖かいのが気に入っている。そんなに売れなかったのか廃番になりつつある......。ちなみに素材が明らかにテック的なので普段着への流用には向かない。

下は軽くてウエストゴムのイージーパンツならなんでもよいと思います。僕は着なくなったパンツを流用している。

スニーカー x1

遠足のしおりの「歩きやすい靴で来てください」はあながち間違いではなく、長時間歩けることは必須。かつ防水性があること(できればゴアテックス搭載)が望ましい。ということで現状はこれを履いている:

正直なんの可愛げもないウォーキングシューズだとは思う。いいんです、快適なので。

その他必要に応じて

帽子

日差しが強いときに。GUのベースボールキャップとかでも全然よいのだが、軽量で乾きやすい素材のほうが何かと便利だと思う。

ネックウォーマー

Buffのネックウォーマー、マフラー持っていくよりも断然軽くておすすめです。使い方は首に通すだけ。ほかにもヘッドバンドにしたりアイマスクにしたりもできる。

ベルト

金属を使っていないので保安検査で絶対に引っかからないベルト。加えてゴムのようによく伸びる素材で着用も快適。もう何年も毎日のように使ってますが全然へたらないので耐久性もかなり高い。

時計

時計こそ本当に何でもよいのだが、せっかくなので紹介させてください。前回の旅行に着けていったのは、VAERというマイクロブランドのDS4というモデル。ソーラー式なので細かいことを気にしなくてOKだし、38mmの小ぶりのサイズが気に入っている。これなんと$259だったのですがお値打ち感半端ないと思う。

今年は低価格帯の時計を色々と買ったので、そのうち別記事で書くつもり。

パッキングキューブ

ここまで書いた服をパッキングすると、こんな感じになる。パッキングキューブを使うと鞄の中で散らからない。


そんな感じです。

トラベルギアを選定している時間も、旅行中と同じくらい楽しい。それによって、このリストもあと1-2年したら何かしらアップデートされると思う。一旦はこんな感じということで。

*1:「自分に限ってコーヒーこぼすヘマはしない」と思っていませんか? 何が起こるかわからないのが旅行である。私は小籠包の肉汁が勢いよく上着に飛び、3日間臭いが取れなかったことがありました

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