それから2つ目のイールドスプレッドは22年ぶりにマイナスになりましたが、企業の利益成長期待が高い時代にはマイナスのスプレッドは十分ありうる。では今のマイナスのスプレッドは何によって生まれてるのか。おそらくAIブームだと思います。 生成AIは技術的にも大きなブレイクスルーですし、産業構造もどんどん変わっていくでしょうし、生産性もどんどん向上していくかもしれない。 一方で「AIブームって本当にものになるの?」というところはまだ見えてない。そこの期待がはげ落ちたら「マイナスのイールドスプレッドって何だったんだろう? 結局、株価は割高だったね」となる可能性は十分にあると思っています。 3つ目のCAPEレシオについても20~25倍は危険といいましたが、時代とともに上がっていくトレンドになっていて、1990年代以降の平均では30倍ぐらいになっている。 なぜそうなっているのかといえば、最大の理由はカネ余
