群馬県高崎市の榛名湖のワカサギ穴釣りについて、榛名湖漁業協同組合(野口正博組合長)は28日、放射性物質検査に必要な検体量を捕獲できず、安全が確認できないとして今季は解禁しないことを決めた。 同湖では昨年9月以降、漁協組合員らが約20回、県の放射性物質検査を受けるために検体となるワカサギの捕獲を試みてきたが1匹も釣れなかった。この日も同漁協の組合員や県職員、高崎市職員ら85人が捕獲に挑んだが1匹しか釣れず、必要な検体量200グラム(50~100匹相当)を確保できなかった。 同漁協は「不漁の理由は全く思い当たらない」と当惑している。 同湖は都市圏から近く、氷上のワカサギ穴釣りは冬のレジャーとして人気がある。通常は湖が全面結氷する1~3月に実施される。同漁協では、昨春に例年より1000万~2000万粒多い卵9000万粒を放流。県水産試験場が4月下旬から5月上旬に行った成育検査では、例年以上に稚魚