ESPフォーキャスト調査の2013年5月結果と、先日公表された2013年第1四半期の四半期別GDP速報を用いて、今後の就業者数の動きを占うこととする。まずは、成長率の予測を単純にあてはめた実質GDPの水準の推移をみる。 実質GDPは当面順調に成長し、今年第3四半期には、リーマン・ショック以前の水準に達する見込みである。消費税増税により、2014年第2四半期に成長率は一時的にマイナスとなるが、その後はまた順調に成長する。 また、内閣府推計による2012年第4四半期の需給ギャップは、実質GDPベースでおおむね15.5兆円程度であるが、この分を埋めることができるのは今年第4四半期であり、今年中には需給ギャップがプラス(需要超過)となる可能性がある。 つぎに、就業者数の推移をGDP就業者関数の推計によりみることとする。 トレンドとしては、現在の成長率は就業者数の水準を引き上げる力に乏しく、おおむね
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