住友金属工業は26日、鹿島製鉄所(茨城県鹿嶋市)敷地内にある同社の石炭火力発電所の稼働を再開したと発表した。発電した47万5千キロワットすべてを東京電力に供給する。発電量は茨城県内の全世帯の電力需要をまかなうことができる規模という。 この発電所は、11日の東日本大震災直後に稼働を停止していた。設備の一部も損傷したが、設備の修理や点検を進め、25日午後5時前に発電を再開。26日未明に100%稼働を達成したという。 また、同製鉄所では第1高炉(内容積5370立方メートル)も同日、炉内への送風を開始し、稼働を再開した。第3高炉(同)は20日から送風を開始しており、東日本大震災直後から停止していた高炉が2基とも稼働したことになる。(田幸香純)