第1回:キャリアの姿勢と事情が現われる、“高速化の使い道” ―3.5Gの潮流と多様なビジネス・モデル― 本連載では、新しい標準技術によって結実したビジネス・モデルの分析を月1回お送りしていく予定だ。第1回目では、3.5G(第3.5世代)時代を迎え、モバイル・ブロードバンド(高速・大容量通信)の動きが活発化する中で登場してきた新しいサービスの展開を紹介しながら、NTTドコモ、KDDI、ボーダフォンなどの既存キャリアや、新規参入するキャリアの多様なビジネス・モデルを比較分析する。 ■3.5G(第3.5世代)の潮流 日本でも、“3G(第3世代)の次のステップ”の動きが本格的になってきた。メガビット(Mbps)クラスのスピードを実現する、いわゆる3.5G(第3.5世代)の潮流である。 この分野ではCDMA 2000 「1x EV-DO」をいち早く導入したKDDIのauが、CDMA 1X WINとし