本連載では、Modern C++と称されるC++について、Modern C++らしい言語仕様をピックアップし紹介していきます。第8回は、基本ライブラリを紹介します。誰でもいつでも必要となるような機能はあらかじめ持っておく、というのがモダンなプログラミング言語の条件でしょう。コンテナ、正規表現など、利用頻度の高い基本ライブラリについて理解を深めます。 はじめに C言語から派生したオブジェクト指向プログラミング言語であるC++は、21世紀に入ってまったく別物とも言えるプログラミング言語に成長していきました。それは、Modern C++と称されています。1990年代にC++を触っていたプログラマが現在の仕様を知れば、隔世感に苛まれるのではないでしょうか。本連載では、かつてはC++をたしなんでいたという方、今からC++言語を始めるという方に向けて、Modern C++らしい言語仕様をピックアップし
