宮城県石巻市の民家で2月、2人を殺害し、1人に重傷を負わせ、元交際相手の少女(18)を連れ去ったとして、殺人罪などに問われ、裁判員裁判で少年としては初めて死刑を求刑された同市、元解体工少年(19)の裁判員裁判の判決が25日、仙台地裁であった。 鈴木信行裁判長は、求刑通り死刑を言い渡した。裁判員裁判での死刑判決は、横浜地裁に次ぎ2例目で、少年に対しては初めて。 起訴状などによると、元解体工少年は2月10日午前6時40分頃、同県東松島市の無職少年(18)(殺人ほう助罪などで起訴)と民家に合鍵を使って侵入し、少女と別れさせようとしていた少女の姉の南部美沙さん(当時20歳)と、友人の高校3年大森実可子さん(当時18歳)を牛刀で刺して殺害。美沙さんの知人男性(21)に重傷を負わせ、少女を無理やり連れ去るなどした、としている。