一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

こんにゃく問答

2008-10-12 | よしなしごと

目の前の事象に一喜一憂せずに冷静な認識が必要、というのは株式や為替相場だけの話ではないようです。

形は国が決める? こんにゃくゼリー 自民、議員立法へ 消費者行政迷走
(2008年10月11日(土)08:05 産経新聞)

政権与党の議員がゼリー規制に熱くなるのには事情があった。9月に兵庫県の1歳の男児がこんにゃく入りゼリーを食べ、のどに詰まらせて死亡する事件があり、平成7年以降で17人目の犠牲者となったためだ。  

国外では、EU(欧州連合)が独特の硬度を生み出すこんにゃく成分を添加物とし、ゼリーへの使用を禁止しているのに対し、日本国内では食品衛生法の対象は食中毒などに限られる。  

このため、今回のような死亡事故を防止する取り組みが「生産者重視から消費者の安全を重視する行政への転換の象徴」(中堅)と位置づけられている。  

実際、10日の調査会でも谷公一衆院議員が「モチは昔から死亡事故が多い」と指摘した。一方、野田聖子消費者行政担当相は10日の会見で「モチはのどに詰まるものだという常識を多くの人が共有している」と強調したが、「ゼリーだけを規制し、モチやアメを規制しない合理的な根拠は見つかりにくい」(厚労省)というのが実態だ。  

厚労省の調査では、平成18年中に食品を原因とする窒息で救命救急センターなどに搬送された事例は、把握できた計803例のうち、モチの168例が最多で、「カップ入りゼリー」は11例だった。

酒の席での話題としては面白いのですが、国会の議論が「こんにゃくゼリーかモチか」ではちょっとがっかりです。

規制をかけるとすれば、便益と危険性、規制の費用と効果のバランスをまずは考えるべきで、平成7年以降17人死亡し、年間救急搬送が11件というものを規制する必要があるのかがそもそも疑問です。
窒息に限定しなければもっと危険なもの(しかもモチよりも)もありそうです。

ペットボトル入りのそば茶なんてのはそば粉アレルギーの人にとっては凶器以外の何物でもないと思うのですが(十分な告知と幼児に対しては保護者による管理が必要という意味では同じですよね)。

コメント
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