あの事件の夜、形は違えど2人の女性が"母"になったんだと思うとちょっと胸アツ...
【マダム・ウェブ】 2024年 - アメリカ - 117分
原題:
Madame Web
監督:
SJ・クラークソン
キャスト:
ダコタ・ジョンソン
シドニー・スウィーニー
セレステ・オコナー
イザベラ・メルセード
タハール・ラヒム
アダム・スコット
エマ・ロバーツ
救急救命士のキャシーは救助中の事故で死にかけたことを切っ掛けに、突如としてデジャヴュのように未来を見る力を手に入れる。
キャシーは同じ電車に乗り合わせた3人の少女たちが男に殺されるビジョンを見て、咄嗟に少女たちを連れて逃げるが...
"本格ミステリー"と銘打たれていたものの、言うてそんなにミステリーだった?むしろSFヒューマンドラマと言った感じで、ダコタ・ジョンソン演じるキャシーが"母"になる話だった。
母の愛情を知らないどころか「自分は生まれる前から母親に大切に思われていなかったのでは?」と感じて育ったキャシー。
そんな生い立ち故に子ども嫌いで母親という存在にも懐疑的で、一見冷たい人間のように見えるけど、救命士として働く姿を見ていれば彼女がむしろ正義感の強い女性だと言うことが分かる。
本国の酷評レビューだと、どうやら「大いなる力には大いなる責任が伴う」と言うスパイダーマンお決まりの名台詞が、逆の意味の台詞になっている点が批判対象になっていたようだけど、いやいや「マダム・ウェブ」の場合は逆で合ってた。むしろ、逆じゃないとおかしいとすら思った。
「責任を受け入れてこそ、大きな力が生まれる」...母になるって、親になるって、そういうことなんじゃないの?
派手なバトルを期待してたら肩透かしだろうし、めちゃくちゃ面白いと言える映画ではなかったかも知れない。でも映画のメッセージはしっかり描かれてたし、正直これより中身のないアメコミ映画なんてたくさんあるし、そこまで酷評される映画とは思えなかった。強いて言えば、ヴィランはもっとできる子だと思ってたよ。あと、時折カメラワークで酔いそうになったところかな?
こうなってくるとマジで女性が活躍する映画は全部気に入らなくて、ただ文句言いたい勢がいるように感じちゃう。なんかアメコミ界隈にもSWの老害ファンみたいなのがいるのかな?ファンが1番のアンチみたいなの本当にうんざりする。
ならまだ「スパイダーウーマンたち萌え...」ってなってるファンの方が健全。だって全員めっちゃビジュ好みだったし、特にシドニー・スウィーニー演じるジュリアが赤毛のメガネっ子でめっちゃかわいかった。将来的に1番セクシーなコスチュームだったのも好き。スパイダーウーマンたち、あんなちょっとだけじゃなくもっと観たかったな。彼女たちが活躍する未来も絶対観たいから、続編がどうか断ち消えませんように...
あ、あと、エマ・ロバーツが出てるの知らなくて不意打ちで嬉しかった。
あの事件の夜、形は違えど2人の女性が"母"になったんだと思うとちょっと胸アツ...
(2024/02/23)映画館(字幕)