本を1冊出すとなると、自分たちが書いた原稿を何度も何度も読み返すことになる。 僕の場合は編集さんに最初の原稿を渡すまでに、6回から20回くらいは読む(章による)。読んでその度に直しているし、その後ゲラができてからも、当然誤字脱字をチェックする。 そうやって読み返している最中、しみじみと思ったことがある。 かなり傲慢なことを承知で、それを書いておく。 お客さんのプロジェクトについて、相談にのっていると、 1) 「もう○○は済んでいます」とおっしゃるのだが、現物を見せていただくと、全然違うことをやっている。例えば「業務課題の洗い出しは済んでいるとおっしゃっても、その資料を見せていただくと「現行システムで使いづらいこと一覧」だったりする。 2) ○○を全く検討してないのに、それよりずっと後でやるべき××を一生懸命検討している。一番典型的なのは、将来どんな業務にしたいのかをほとんど考えていないのに
