21世紀の基幹技術と言われるロボット。世界の企業や政府機関が開発にしのぎを削る一方で、技術公開前提のロボット競技「ロボカップ」を舞台とした技術革新への貢献度が注目を浴びている。オープンソースなロボット開発の魅力に迫る。 2050年、ヒューマノイドロボットで人間のワールドカップサッカー・チャンピオンに勝つことを目標に97年から毎年開催されているロボット競技大会「ロボカップ」。優勝チームのプログラムはすべて公開され、他チームは開発にそのデータを生かすことができるというオープンソース方式により、ロボット技術に飛躍的な進化をもたらしてきた。11年目を迎えたロボカップ2007に参加した科学者、エンジニアに、ロボット技術の面白さや夢について語ってもらった。 人間のように二本足で歩くヒューマノイドロボット。技術的にはまだまだ歩き始めたばかりという状態だが、そのヒューマノイドにサッカーをやらせてしまおうと