のもと家/大門

繰り返しになりますが、私はトンカツという料理をあまり好みません。しかしながらトンカツ業界の聖地・大阪八尾の「とんかつマンジェ」で食べて以来、見方が変わりました。私のトンカツ人生は「とんかつマンジェ以前」と「とんかつマンジェ以降」に分かれます。
さて今回は大門(浜松町)の大人気店、「のもと家」へ。 このあたりはトンカツの人気店が多く、先日は檍(あおき)に行ったばかり。マンジェに影響を受けまくっている私。

11:30開店のところ、11:10に到着しポールポジションを獲得。その後、あれよあれよとキューは伸びて行き、1時間待ちor売り切れゾーンに突入。遠くからいらっしゃる方は、念のためシャッターしたほうが良いでしょう。
昼と夜のメニューを見比べてみたのですが、あまり違いは無いようです。最近のトンカツ続きで自己分析が進み、私はロースが好きでなく、ヒレが好きだという結論に。今回は特撰ヒレかつ定食を注文。2,200円です。
注文から20分近く待ち、ようやく着盆。やはりトンカツという料理は調理に時間を要し、回転が悪くなる傾向にあります。
ポテトサラダは一般的な定食に付随するレベルでした。
お漬物は調味が薄く、これまた一般的な定食に付随するレベルでした。
とん汁は具沢山で結構美味しい。野菜の味が濃く、豚肉にも存在感がある。おかわりは100円なのですが、それを支払う価値は充分にあります。
さて本題。 特撰ヒレかつ様のお出ましです。野元社長が独自ルートで「六白黒豚」という、鹿児島のブランド黒豚を仕入れているそうです。飼料に地元のサツマイモを用いることにより肉質の向上を図っているそうな。
衣は肌理が粗く揚げ油を多く吸い、私の好きなタイプではありません。肉はまあ、豚肉としては美味しいほうでしょう。脂身がサッパリとしているのが興味深く、「茎わさび」と「とんかつ醤油」で食べるところも特徴的です。
米も鹿児島の立派なものを用いているそうなのですが、ブラインドで食べれば食卓に日常的に出る米と大差ありません。大盛り無料でマンガみたいに盛ってくれるのは育ち盛りには嬉しいサービス。

トンカツがあまり好きでない身としては、まあ、美味しいほうかなという印象であり、何十分も行列に並んで2,000円超を支払う程ではないように感じました。 ああ、東京でとんかつマンジェ級のお店は無いものかね。ばいころまる~


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