立憲・維新・国民は、細部にこだわらず大まかな提案を自民党に提示する。一方、自民党はその提案を現実的かつ実現可能な内容へと修正し、実行に移す。そして、いずれかの野党と協力して予算案を成立させる。たとえば、維新単独の賛同でも、立憲と国民の連携でも構わない。
今後も少数与党の状態が続く可能性を踏まえ、自民党はすべての野党に一定の配慮を示しながら、各党の提案を部分的に採用する。これにより、決定的な対立を避け、適度な距離感を保った関係を築いていく。
このシステムの最大のメリットは、議論の場が単なる対立から建設的な協議へとシフトする点。自民党が野党からの提案を取り入れることで、政策はより現実に即したものとなり、また多様な意見が反映されることで、国民にとっても納得感のある政治運営が期待できる。また、各党は批判の応酬に終始せず、政策の実現可能性を重視した議論を行うようになる。
さらに、これまで「選挙に行っても結局何も変わらない」と諦める声が多かったが、各党が互いに歩み寄り、成果を上げる姿勢を見せれば、政治参加への意欲も自然と高まる。市民一人ひとりが政治に関心を持ち、自らの意見が反映される実感を得ることで、民主主義そのものがより活性化するはず。