えー、あまり楽しい話ではないし、興味のない人は飛ばして欲しいんですが、洋泉社から『筒井康隆の「仕事」大全集』という本が出たが、その中の「時をかける少女」論に、事実誤認が多い、という話が聴こえてきたので、買って読んでみました。 論旨については、個人の自由ですから何も言いませんが、たしかにまちがいが多すぎます。一例を挙げると、第一回の映像化作品「タイム・トラベラー」で、自動車事故が出てくるのを、「これを発案した脚本家・石山透は」云々とありますが、原作(角川文庫の新装版では、22Pから24P)にある通り、ヒロイン・芳山和子がタイムリープに目醒めたのは、車にひかれそうになったからです。 また、「劇場用映画で4本、テレビドラマで3度」映像化されたとありますが、ドラマは4本(「タイム・トラベラー」の島田淳子版、月曜ドラマランドの南野陽子版、ボクたちのドラマシリーズの内田有紀版、モーニング娘。の新春