兵庫県・淡路島で4月に震度6弱の地震が起き、近い将来に予想される南海トラフ巨大地震が現実味を帯びる中、地震や津波に襲われても生き延びられる「避難用シェルター」が相次いで開発され、注目を集めている。津波で流されても沈まずに浮いて救助を待てるという触れ込みの家庭用サイズから、300人収容の大規模なものまで、現代の“ノアの方舟(はこぶね)”造りは盛んだ。だが、被害に見舞われた際、シェルターでの避難生活はどうなるのか。そしてシェルターを誰が発見してくれるのか。シェルターへの過信を警戒する声も上がっている。(宇都宮想)黄色い外壁「見つけやすい」 避難用シェルターへの注目度が増したのは、やはり東日本大震災の津波や東京電力福島第1原発事故などを目の当たりにしたためとみられ、家庭用サイズのシェルターを販売する会社には注文が相次いでいるという。 「私がいなくなった後も子供たちを守ってくれるものを遺(のこ)し