バンス米副大統領は14日、ミュンヘン安全保障会議でのスピーチで、欧州の指導者らが民主主義の価値観を損ねていると非難し、ソーシャルメディア上のヘイトスピーチや誤情報の規制を試みることは、自由社会よりも共産主義体制のようだと述べた。 バンス氏は、ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を孤立させようとする動きは民主主義に反していると主張したほか、物議を醸したルーマニア裁判所による大統領選無効の判断を批判した。 ミュンヘン安全保障会議は伝統的に、欧米の当局者や専門家が集結し、意見交換や経験を共有することで関係を深めるための機会だったが、バンス氏は、ウクライナでの戦争に一切言及することなく、出席していた欧州の当局者らに向けて痛烈な批判を展開した。 同氏は「現在の欧州を見ると、冷戦の勝者たちの一部には何が起きたのかよく分からない」と述べた。 ドイツのピストリウス国防相は、別のパネルで、用意
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