Voxelでフルカラー造形へのアプローチをする新たな3Dプリンター 3Dプリンター開発において、今年最大の話題ともなったHPのMulti Jet Fusion。高速大量生産を実現しただけではなく、Voxel(ボクセル)という新たな概念によって、フルカラー造形を可能にした画期的な3Dプリンターだ。 もともとVoxel(ボクセル)とは、三次元の体積であるVolume(ボリューム)と二次元の色素要素を決めるPixel(ピクセル)をかけあわせた造語。80年代頃から提唱されてきた概念で、物体の色素を決める要素として用いられてきた。 HPのMulti Jet Fusion 3Dプリンターは、このVoxel(ボクセル)を物体への着色だけではなく、物性、例えば柔軟性や強度、半透明、導電性といった、部分まで実現する手法まで拡大して3Dプリンターの機能に取り入れている。 このVoxel(ボクセル)の実用化の背
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