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★明るい日本を実現するプロジェクトhttp://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/
近現代史研究家の水間政憲さんが3年を目処に『南京大虐殺』の嘘を国際的に終結させられる『ポストカード』を国内外に180万枚配布するというプロジェクトを立ち上げました。
広く同志の参加を募ります!
『市場の正体』http://tinyurl.com/gkufwdf
【 宮崎正弘&馬渕睦夫、ビジネス社 (2016/3/5)、p108 】
【宮崎】 今、日本を依然として覆っている市場原理主義的な、なんというか市場原理主義ともいえない、不思議なグローバリズム、マネタリズム。一言でいうとカネが政治を支配している。
岩井克人(東大名誉教授)の語る「アベノミクス」評価とはこうです。
本来ならリベラルの政策だ。それを日本では保守政党が採用したと
いう政経のねじれがあって非難も多い。
当初の期待より遅いがインフレ率の上昇でも、失業率の下落でも効
果はでてきている。(『日本経済新聞』2016年1月3日)
案外、アベノミクスが円滑化しないのは、こういう理由かもしれませんね。
【馬渕】 実体経済の専門的なことは、足で情報を稼いでいらっしゃる宮崎さんにお任せするとして、その背景にある思想に目を転じると、日本にはびこっているのが「新自由主義」の問題であることがわかります。
新自由主義というのは簡単で「小さな政府」にして、すべて市場に任せろという話です。
ご承知のように、新自由主義というのは「経済への国家の介入は有害」であるとするフリードリッヒ・ハイエクから始まり、ミルトン・フリードマンに継承されますが、「サプライサイド・エコノミックス」といわれた。
これは有効需要の創出に重きをおいたケインズ学派に対して、サプライサイド、すなわち供給側に重点をおいた経済政策です。その実態は企業の利益を第一に考えるエコノミーなんですが、それでは供給中心のエコノミーの典型は何かといえば、じつは共産主義経済です。
新自由主義と共産主義の根は同根であるというのが以前からの私の説ですが、サプライサイダーにおいても軌を一にしている。つまり、消費者のこととか雇用を考えないのがその本性です。まったく考えないかは別にしても、少なくとも二義的で、消費者がどうすべきかは供給者が決定する、そういう理論です。
かつてソ連に勤務していたときに流行ったジョーク(アネクドート=小話と呼ばれ、体制批判のものが大半でした)にサプライサイダーの共産主義を茶化したのがありました。あるソ連人が店員にこれこれの品物が欲しいといったら、店員は「今日はその品物の需要はありません」と答えたという話です。
【宮崎】 1980年に、レーガン大統領となって「小さな政府」、自由放任主義と言い出して、それと同時にミルトン・フリードマンの本が爆発的に売れました。本来フリードマンとレーガンというのは思想的にみれば対極にある人なのに、サプライサイダーがレーガン経済学の中心軸かのようにいわれたことがあって、『選択の自由』(1980年、日本経済新聞出版社)は日本で百万部売れた。
フリードマンの一番弟子だったスプリンケルが、レーガン政権の財務次官となり、通貨政策を担当したのです。私の友人がこのスプリンケルの著作を翻訳しました。
14年のトマ・ピケティ『21世紀の資本』(みすず書房)が出たときのように、当時もサプライサイド経済学の解説本がボッと売れて、誰も咀嚼(そしゃく)できなくて、ボッと消えたんだけど。フリードマンの影響はまだ根が深いですね。まるで「フリードマン教」といっていいくらい。
【馬渕】 アベノミクスの三本目の矢「民間投資を喚起する成長戦略」というのも基本的にフリードマンの理論ですね。
おそらく日本の通産官僚(現経済産業省)や財務省は「シカゴ・ボーイズ」(フリードマンの一派)で、その当時はラテンアメリカの出身者が多く、後にチリのピノチェット政権の経済政策を担うことになる人々)の亜流なんでしょう。だからいつまでたっても日本は経済成長に移れません。先ほどいったようにサプライサイドの本性は国民の暮らしをよくする経済成長が頭にないからです。
★これらの記事を発想の起点にしてメルマガを発行しています。
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本来ならリベラルの政策だ。それを日本では保守政党が採用したと
いう政経のねじれがあって非難も多い。
当初の期待より遅いがインフレ率の上昇でも、失業率の下落でも効
果はでてきている。(『日本経済新聞』2016年1月3日)
案外、アベノミクスが円滑化しないのは、こういう理由かもしれませんね。
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新自由主義というのは簡単で「小さな政府」にして、すべて市場に任せろという話です。
ご承知のように、新自由主義というのは「経済への国家の介入は有害」であるとするフリードリッヒ・ハイエクから始まり、ミルトン・フリードマンに継承されますが、「サプライサイド・エコノミックス」といわれた。
これは有効需要の創出に重きをおいたケインズ学派に対して、サプライサイド、すなわち供給側に重点をおいた経済政策です。その実態は企業の利益を第一に考えるエコノミーなんですが、それでは供給中心のエコノミーの典型は何かといえば、じつは共産主義経済です。
新自由主義と共産主義の根は同根であるというのが以前からの私の説ですが、サプライサイダーにおいても軌を一にしている。つまり、消費者のこととか雇用を考えないのがその本性です。まったく考えないかは別にしても、少なくとも二義的で、消費者がどうすべきかは供給者が決定する、そういう理論です。
かつてソ連に勤務していたときに流行ったジョーク(アネクドート=小話と呼ばれ、体制批判のものが大半でした)にサプライサイダーの共産主義を茶化したのがありました。あるソ連人が店員にこれこれの品物が欲しいといったら、店員は「今日はその品物の需要はありません」と答えたという話です。
【宮崎】 1980年に、レーガン大統領となって「小さな政府」、自由放任主義と言い出して、それと同時にミルトン・フリードマンの本が爆発的に売れました。本来フリードマンとレーガンというのは思想的にみれば対極にある人なのに、サプライサイダーがレーガン経済学の中心軸かのようにいわれたことがあって、『選択の自由』(1980年、日本経済新聞出版社)は日本で百万部売れた。
フリードマンの一番弟子だったスプリンケルが、レーガン政権の財務次官となり、通貨政策を担当したのです。私の友人がこのスプリンケルの著作を翻訳しました。
14年のトマ・ピケティ『21世紀の資本』(みすず書房)が出たときのように、当時もサプライサイド経済学の解説本がボッと売れて、誰も咀嚼(そしゃく)できなくて、ボッと消えたんだけど。フリードマンの影響はまだ根が深いですね。まるで「フリードマン教」といっていいくらい。
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おそらく日本の通産官僚(現経済産業省)や財務省は「シカゴ・ボーイズ」(フリードマンの一派)で、その当時はラテンアメリカの出身者が多く、後にチリのピノチェット政権の経済政策を担うことになる人々)の亜流なんでしょう。だからいつまでたっても日本は経済成長に移れません。先ほどいったようにサプライサイドの本性は国民の暮らしをよくする経済成長が頭にないからです。
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